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three ページ17

緊張してきた。



手にはじっとりと汗をかいている。







「ねぇ〜Aちゃん〜」

「な、なにかな?」

「ほら、リラックスしてよ!ヒョンにバレちゃうでしょ!」

「う、うん…。」







ヒソヒソ声で話しかけてきた
リョウクはなぜか張り切っていて
すっごく楽しそうだった。


キュヒョンはニヤニヤしながら
ゲームの液晶画面から
ちらっとこちらに視線を向けてくる。







「ほら、来たよ!!」







そんな声がして後ろを向くと
いつも通りつかつかと歩いてきた
ヒチョルはハンギョンの隣に座った。


私に何も反応を示さないのが
心にグサッとくるがそんなこと
日常茶飯事だし慣れないといけない。





しかも、今から作戦実行するんだから…!!




気を取り直して
私に目もくれない彼をキッと睨む。



そして、目配せで合図をしたら
作戦が始まった。







「Aちゃん〜。」

「ん?なぁに?」

「Aちゃんって髪キレイだよね。」







ソンミンは王子様スマイルを
にこっと浮かべながら
私の黒髪を綺麗な手で梳く。



その仕草に作戦だとわかっていても
ドギマギしてしまう。


そして、顔が赤くなったけど
作戦には好都合らしかった。







「ヒョンばっかりズルいよ〜?
ねぇねぇ!!呼び捨てで呼んでもいい?」

「もちろん、ふふ嬉しいなぁ?」







そうしていると、自然な流れで
リョウクが合流して
私の反対側に座って体をくっつける。




こちらも、かわいらしい笑みで
私に甘えてくる演技をする。







「俺のAに近づかないでください。」







次はキュヒョンがふて腐れたように
私の反対側の隣に座る。




私は、3人に取り囲まれたまま
すっかり慣れたかのように
和気あいあいとおしゃべりを続ける。




何度もヒチョルのことを
忘れそうになるくらい……

作戦だってこともあんまり
意識していなかった。




久しぶりにした会話が
温かく私を照らしてくれたようで。


みんなの笑顔が暖かくて。






緊張なんてとうにほぐれて。





最終的にはほぼ、ヒチョルのことなんか
忘れていた気がする。





だからこそ気づいていなかった。






彼の様子に。

four→←two



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ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» わわ、そんなこと言っていただけてすごく嬉しいです!! ひょくのイメージを崩してなかったら良かったです^^ (2015年5月25日 21時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» ありがとうございます!すごくステキなお話でした!不器用で純粋なヒョクらしいな。なんて思いながらほっこりした気持ちになりました♪ (2015年5月25日 4時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» どうでしたでしょうか!!ご希望に添えていたら嬉しいです^^ もしも、またリクエストなどありましたらいつでも言ってください!!!  (2015年5月24日 22時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» 特にないです!サプライズを期待します! (2015年5月23日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» 返信遅れてすみません!!汗 了解いたしました、ひょっくんですね^^他に何か設定とかありますか!?あったら教えてください!! (2015年5月23日 20時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺりーぬ。 | 作成日時:2015年3月21日 23時

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