You're living out your fantasy

第４扉　*sungmin*　〜リクエスト〜 ページ11

「はぁ……。」






部屋に大きく響いた溜息。


私の口から出たソレは
もう何回漏れただろうか。




手には、つい数時間前に返された
テストの結果が握られていた。









「…………え。」





学校で友達と結果表を見た私は
茫然とした。




ひどい。

ひどすぎる。




そこには、今までとったことのないような
酷い点数が肩を並べていて。



背筋をぶわっと冷たい気配が
私の背中を支配した。




やばい。




今の私の心情はただただ
この一言に尽くす。






そして、結果を見せ合おうという
友達のお願いをやんわりと断って
家へ逃げるように帰ってきて。



結果が出たということを
隠すわけにもいかず
母親に見せたところ



当然のことながら母親に
こってりと絞られて今の状況に至る。






「どうしよう……。」






溜息がとにかく止まらない。




改善方法はないかな…。





勉強方法を変えようにも
私は、今まで塾に通ったことがなく
相談する相手がいない。


先生とかの意見は
参考にならなさそうだし…






「だめだ……。」






どうしよう…。



そう思い、絶望していると
部屋のドアが突然開いて
予想のできるある人が入ってきた

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