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第1扉  *sungmin* ページ1

それは、突然のことだった。






「え…どういうことですか?」






私の目の前に突き付けられた
見開きの冊子。


金の模様が淵を豪華に
飾り付けてあるソレを見た
私の顔は酷かったはずだ。






「もう式の日程は決まっている。」






当然のように、コーヒーを
啜りながら言う父の顔を
まともに見れなかった。




いつにも増した静けさが
広いリビングを包んでいて。




我慢が出来なかった私は
無言のままリビングを出て
廊下を夢中で走った。




そして、自分の部屋に駆け込み
ベットの中に顔をうずめる。






「意味分かんないよ……。」






私の父は、昔から傲慢で
頑固な人だった。


そして…とても厳しい人でもあった。





そんな性格であったから
この時代に成功したのかもしれない。


今では、世間に名の知れた
有名な会社を経営している。




そして、私はそんな父の一人娘に
生まれてしまった私は不幸だ。






小さいころから、自由に
何かをしたことはなかった気がする。




学校では、どんな人からも
まるでガラス細工に触れるような扱いの
遠目で見られるような存在だった。



だから、友達だっていない。



家に帰ってからも
忙しい父は帰ってこない日が
ほとんどだった。







いきなり帰ってきたと思ったら
縁談の話を持ってくるなんて。




私の気持ちは…完全に無視だ。








コンコン…








部屋の中にノック音が響く。



でも、返事をする気にはなれない。




今返事をしてしまったら…
涙が目からあふれ出しそうだから。








そんな事を思った矢先
いつもなら遠ざかっていく足音が
鳴らなくなって









ドアがゆっくりと開いた音がした。

two→



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ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» わわ、そんなこと言っていただけてすごく嬉しいです!! ひょくのイメージを崩してなかったら良かったです^^ (2015年5月25日 21時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» ありがとうございます!すごくステキなお話でした!不器用で純粋なヒョクらしいな。なんて思いながらほっこりした気持ちになりました♪ (2015年5月25日 4時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» どうでしたでしょうか!!ご希望に添えていたら嬉しいです^^ もしも、またリクエストなどありましたらいつでも言ってください!!!  (2015年5月24日 22時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» 特にないです!サプライズを期待します! (2015年5月23日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» 返信遅れてすみません!!汗 了解いたしました、ひょっくんですね^^他に何か設定とかありますか!?あったら教えてください!! (2015年5月23日 20時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺりーぬ。 | 作成日時:2015年3月21日 23時

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