悪魔学校事務員、弟達に家燃やされたので教師寮に移ります……

最悪の電話音 ページ12

Aside


現在、職員室では職員会議が行われていた。

まぁ会議って言ってもただの話し合いみたいなものだけどね。

え？なんで事務員の私が参加してるのかって？

ライム先生曰く「Aさんはよく良い事言ってくれるから助かるのよ」

らしい…。

だが、自分と先生以外の悪魔(ヒト)らは全員帰っているのでそう思うと(なぜに私が…)という気持ちになってしまう…。


それに参加していると言っても話を聞くだけである。

私が発言することなんか滅多にないし、それこそカルエゴ先生に圧をかけて聞かれることぐらいだ。

だから私は資料作りに専念しながら先生方の話を聞いて…


ｶﾙｴｺﾞ「して、Aさんはどう思われますか？」

はい！フラグ回収完了ォォォ！

先生達めっちゃこっち見るじゃん！！

えーと、今なんの話をしてたんだっけ？あっ、そうだ！1年生の
飛行ルートの話か！

決めるの早くない？！まだクラスすら決まってないよ？！

先生達の資料から見るに…えっと、金剪の「長」の気が立っている……今年は金剪の谷のコースをナシにするかを決めてるのか？！

だとすると、金剪の谷のコースをナシにしてしまえば囀り谷しかコースがなくなってしまう、なにより位階が大きい者はだいたいこのルートを通ってきた。

※この間0.5秒

だが矢張り、

『私は今回、金剪の谷は禁止すべきかと。』


ｶﾙｴｺﾞ「ほう、何故です？」


『金剪の長は気が立つととても危険です。それに気が立っている
理由が分からないのであれば尚更。理由が分かっているのであれば
対応すればいいだけですが、分からないのならなにか起きる前に
止めておいた方が良いかと。』



うっし！
言い切ったぞぉ！


ｶﾙｴｺﾞ「なるほど。参考になるご意見をどうも。」

よ、良かったぁ〜。弟、妹、私はやったぞ！




〜数分後〜

ﾀﾞﾘ「では、今年は金剪のコースは禁止と言うことで！他の学年の生徒達にも近寄らないよう呼びかけておいて下さい。それでは、会議を終わります！」


結局、今年は金剪の谷コースは禁止となった。


ｽｰｼﾞｰ「ふぃっ、お疲れ様ですぅ。良い案でしたね。」

荷物纏めをしながらスージー先生が褒めて下さった！

『ありがとうございます。』

ピリリリリ！！！ピリリリリ！！！

と同時に私のス魔ホが鳴った。

あれ？私マナーモードにしてなかったっけ？

職員室は基本マナーモードがルールなので荷物を纏めていた他の先生方の視線がいっせいに集まる。

…嘘でしょ

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