文ストの世界がカップルまみれになったなら【文スト】

その前と後 ページ21

小泉さんが2人を尾行する少し前。


それは探偵社での出来事。




「久しいな探偵社の諸君！」



バーンと扉を開けて入ってきた金髪の男。


組合の元長で、今は新成組合を束ねている。




「！？」



驚く社員達。それもそうだろう。何故なら







「アンタ昨日きたばっかりだろ！？」




全然久しくない。昨日だけではない。一昨日もその前も。暇人か、と罵りたくなる頻度で来る。



お目当は。




「ナオミ！元気だったか？」


「元気がなかったらお仕事を休んでお家でお兄様と2人っきりですわ。」


「そうかでは行こう」


「嫌ですわ」←


「今日はどんな店に行こう？」←


「兄様と2人になれる場所」←


「そうか、では服を買おう」←






こうして2人は探偵社を出るのだった



そして今、小泉さんがイヤホン投げ飛ばしたくらいの時。



「これで漸く2人だね、ナオミ。」




意味深に低い声であった。





が、





「いい加減に名前呼びを止めてください？」


「何故だ？」


「私が名前呼びを許しているのは兄様だけですから。」




「しかし俺はゼルダの事は名前呼びだぞ？」



「そのゼルダさんと私は違いますの！」



「女心は判らんな。」



「女性を見て対応を考えて下さい！

そんな事ではゼルダさんは振り向きませんよ！」



「それは困るな」


「でしょう？それでは女心の心得その1は？」



「記念日を忘れずに」


「その2は？」


「心と空気は読みまくれ」



「その3」


「プレゼントは心とお金を掛けて」


「その4」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「その225」


「死んでも守れ」



「これで今日の講義は終了ですわ。お疲れ様でした」



「今日もいい時間でした！ありがとう先生！」


「宜い。では、失礼しますわ」





女心マスター(？)ナオミちゃん。


その教え子フィッツさん。


ここの所実践編で、逢引をしていた2人。



ナオミちゃんは不測の事態に備えて嫌がる素振りも見せました。




その事を知らない探偵社員さん。




てっきりカップルかと…



実はカップルではない複雑な関係の2人なのでした。








…こういうカップル(仮)も居るのでご注意を。

犯罪探偵 眼鏡→←格が違う。うん。やばい。

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