真選組 ページ7
「ーーー…坂田さん」
「あ?どうした」
「いや…ここ、どこですか」
坂田さんとスクーターに揺られて少し。
見上げた先には、立派な門。
「あー、……ーー警察?」
「え、何でですか。動機は?」
"真選組"と掲げられたその立派な屋敷。
警察組織らしい。そして最高に意味がわからない。なぜこの人は私を警察に連れてきた
(ーーそして、…真選組って何て読むんだろう)
「何でってお前…、」「ーーーおい、」
坂田さんの声を遮るように、重音のそれが聞こえ。ーー…門から顔を出したのは、眼光の鋭い
黒髪の男性。タバコを咥えたその姿は
……なかなか、かっこいい
「おぉ、土方くんじゃん。いいところに」
「何の用だ。早急に還れ、土に」
つれねーこと言うなよ、と坂田さん。
土方くんと呼ばれたその人は、紫煙とともに
深いため息を吐き出して。
ーーーふと、……その鋭い眼光が、
今度は私に向けられた
.
「……ここここ殺さないください」
「何でだよ!!!」
「あーあ、怖がらせちゃった」
「ッ、テメェは黙ってろ!」
何なんだ一体、と頭をかき回す土方さん…というらしいその人は、沈みかけの夕日をバックに
次は、落ち着いたトーンで口を開いた。
「…んで?何の用だ。
惚気なんざ聞いてる暇ねーぞ」
「んなわけねーだろくそマヨラー」
けっ、と坂田さん。
…これは間接的に、私も貶されてると判断して
いいのだろうか。
ーーーーーーーーーー
ーーーー
「ーーーー迷子だァ?」
「そーいうこと。迷子の預かりは
幕府の犬であるお巡りさんの仕事だろう?
"犬のお巡りさん"って歌あんじゃん」
「それ関係ある?……それにしても」
その歳でか、と眉を顰める土方さんに
全力で首を横に振る。ここまで黙っていたが
言っておこう。ーー私は迷子ではない。
「…違うらしいが?」
「いーや、違わねェ。おまけに露出狂でわけの分からねェことをほざいてやがるんだぞ」
「ほお……?」
そりゃ見逃せねェな、と。……え。
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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月16日 22時