♯3 ページ6
「ヘイセイ…？聞いたことねーな」と不思議そうに首を傾げる坂田銀時さん。
同調するように頷く少年少女に、私はいよいよ
自分に降りかかっている事態を認めるしか
なさそうだ。
「この服も、私の時代の流行りなんですよ」
服をガン見する少女、眼鏡をクイとあげる少年
不審者を見るような目つきをする銀髪に
ただ苦笑がこぼれる。
「……ざけんな。んなこと信じられっかよ」
「私も信じたくないですよ」
でもこれ純然たる事実らしい、残念ながら。
「すみません、変なこと言って。
でもぶっちゃけ私もまだ混乱してて。
助けてくれてありがとうございました。
ーーーさてと、…これ以上ここにいても
何もわからなそうですし……そろそろ、
失礼しますね」
深々と礼を述べた私に「ちょっと待てヨ」と
口を開いたのは、女の子、…もとい神楽ちゃん
「お前…行くとこあるアルカ」
「え、……あ、」
そういえば、と。至極簡単な問題にぶち当たる
この服は、どうやらこの世界では異質らしい。
そんな格好で、頼るあてもないまま、そうして
世界のこともよく知らず出歩くとは、少々危険な気がした。ましてや、"江戸"だ。
社会の授業で習った限り、比較的穏やかで長期
続いた時代であるが、攘夷浪士云々が活躍した
頃でもある。
決して得意じゃない社会科の教科書を
必死に思い出しながら、ーーどんどん顔を青く
していく私を見て、
．
「しゃーねェ。…ついてこい」
頭をかきながら、坂田さんがだるそうに
腰を上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます！精一杯がんばります！ (2014年12月27日 19時) (
レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか！？…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます！ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください！ (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース！！って叫びながら報告しました！笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュシュ
| 作者ホームページ：
作成日時：2014年12月16日 22時
