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万事屋 ページ4

「ーーー…い、……おい、起きろ」

「……ん、」





靄がかった視界。聞こえる声。揺すられる体。

目を見開いた矢先に飛び込んだのは
…これまた知らないおじさんの顔……って。
















「あっ、」



そうだった。あの時知らないおじさんに
クロロなんたらっていうやたらロの多い薬品と思われるものを、染み込ませた布を
あてがわれたのだそこで意識を失った、はず。
つまりは…、





「人さらいっ…」
「人聞きの悪いこと言うな!」




目を吊り上げた彼の隣に、ひょっこり。



「やっぱり攫ってきたアルカ。どこの子ヨ」

「神楽ちゃんお母さん!?
…んで。銀さん、自首してください」

「おいいい!!テメェらいい加減にしろ!」





顔を出した少女と少年。
キョトン、としてる私に向き直ったのは
銀髪を揺らす男性





「……あのなぁ、たしかにお前さんは
人さらいに合いそうになってたよ?
そいつらから!俺が!助けたの!!!
わかる!?」

「え、人さらいですよね」
「あっれ!?話聞いてないよこの子!」





どうすんだこれ、と頭を抱えるその人にかわり
メガネの少年が顔をのぞかせる。




「…ま、まあつまりですね。あなたが
攫われそうになってたところを銀さんが
助けたらしいんですよ。

……ほんとかは知らねーがな」

「いつまで疑ってんだクソメガネ!!」




つまり、人攫い、ではないと。
…まあとにかく、話を詳しくきいてみれば。


この銀さんーーーもとい坂田銀時さんが
私を助けてくれたらしく、先ほどから後ろに
いる少年少女は、坂田さんが経営する万事屋と
いう店の従業員らしい






「…すみません。ありがとうございました」

「別にかまわねェけどよ、…それよりあんたさ」


「はい?」




坂田さんは眉をひそめてもう一度私に
目線を当てて。ーージロリ。私の全身を眺めて





「なんでそんな露出度のたけー服きてんの?
だから狙われんだよ、変態」

「変たっ…!?」






…たしかに、今日は短パンにシャツ
首元すっかすかのまあまあの露出度ですけども

こんな人、街行きゃいくらでもいるでしょ。
半ケツも許される時代ですよ。


いや、…そういえば。







「あの、

………ここは、どこなんでしょうか」





ぼんやりとつぶやいた問いに、
三人とも目を見開いた。





「…どこってお前……
ーーーここは江戸、…歌舞伎町だよ」

♯2→←トリップ



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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年12月16日 22時

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