【銀魂ﾄﾘｯﾌﾟ】恋動の幕末

世に言うお父さん ページ28

「A、それ何アルカ」





事件から数日後。


連日神楽ちゃんからの事情聴取が
続き、拘束状態だったのがやっと解けた

と、いうわけで、現在台所





．






「クッキー焼いてるんです。お菓子作るの得意なんですよ」



「いきなりどうしたアルカ」





．






クッキーなんて可愛いものをキラキラした目で
みてくるのだ。…神楽ちゃんも可愛い女の子





．





「…ちょっとしたお礼を、と思いまして」





ちらりと見た先には、ハンガーに吊るされた
あの人の上着




．





「ふーん…………って」

「ぐえっ」






A！？、とすごい形相の神楽ちゃんに
引っ張られてしまい、喉から変な声






．







「ままままさか、あのくそマヨラーに
本当に恋したわけじゃないよネ」



前から疑わしかったアルけど、と。






「…い、いや。そんなわけ…
高価なものは差し上げることできないから。
せめて手作りで、と思っただけでっ」

「乙女の目は誤魔化せないアルヨ
好きな男にだけアル！そんなことするの！」





「いや、…」




．







その後も、マヨのどこに惹かれたアルカ！

マヨはお前のことどう思ってるアルカ！

納豆にマヨいれたらうまいんだヨ！





…と、最終的になんか違うことになってたけど
これよく聞いたら
私がマヨネーズに惚れたみたいじゃん。





．





「あの、神楽ちゃ…」
「許しませんヨ！お父さんは！」



「神楽ちゃんから作られた覚えはないんですけど」





「そんなマヨ臭いガキにはやれん！」

「どこのお父さんですか。マヨ臭いって
なんですか」







．




青臭い、でしょ。



…いやまあともかく。







「土方さん、いい人ですよ
口も悪いし、無愛想だけど」





．








結局のところ、一番はそのギャップだ。





「たまにしてくれる大人の気遣いというか…
あの上着だってそうですし」



「……Aお前…」




「え？…あ」






．






ベタ惚れアルナ、と呆れ顔の神楽ちゃんに

しまった、喋りすぎた、と少し後悔した

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