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安心の後には ページ25

「何笑ってんだお前」

「あ、いえ。…結構大声も出すんだな、と
思って」


「…俺だって怒鳴りたかねーよ」




新しいタバコを一本取り出した土方さんは、
青年を睨みつけ、疲れた顔でため息をついた。








「ーーところで、」



そんなことなど気にもしないらしい青年は、
その女誰ですかィ、と私を指差していて。






「妙に親しげじゃねーですか」

「……ちょいと顔見知りなだけだ」




へぇ、となぜか怪しげな笑みを浮かべるその人はこちらを見やり、意味ありげに口角を上げる

…あれ、なんかわかんないけどターゲット
私に移った?





「ーーお前さん、土方さんの女か何かで?」

「え!いや、違います!!」



この人、面白がってる絶対。
表情に企みが見え見えだもの。

肩にかついでいるバズーカが、黒く光を放つせいで、余計に恐ろしくみえる。




「どうだかねィ。…ま、どっちみちお勧めは
できねェ物件だな。全身マヨネーズかぶる
覚悟でもねェと」

「どんな覚悟ですか」





私のツッコミと同時に、青年の頭にチョップが
落とされる。ーー全く、私さっきまで結構
ピンチだったんですけど?・・そんな感じは
まるでなく。拍子抜けだ。






「総悟、万事屋に電話いれてやれ。
迎えにこさせろ」


「は?旦那んとこ?」
「ーーーああ!私一人で帰れますから!」

「被害者だろテメェは。面倒だが、んなこと
させられねェんだよ。いいから待っとけ」






これ以上迷惑はかけられないのだ。
坂田さんのことだから、今だって私のことを
探し回ってくれてる可能性だってある

お世話になってる身で、とんでもない。
青ざめる私に追い打ちをかけるのは、やはり
バズーカの青年であった。





「へえ、…あんた、土方このやろーじゃなく
旦那のデリバリーヘルs…」

「それも違いますっ!」




沖田総悟さん、というらしいその人は
…どうやらいわゆるドSというやつのようだ。




「からかいがいがあらァ」





と、こちらとしては特に何も嬉しくない
褒め言葉をもらった。

彼はクスクスと笑いながらも、万事屋に
連絡をいれてくれた。

優しげな雰囲気→←♯3



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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年12月16日 22時

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