【銀魂】うまく生きる為の方法

ストレスの半分 ページ10

何を考えているんだろうか、この目の前の男は。私の邪魔をしたいのか、それとも単なる冷やかしか。どの道お断りだ。



「いい加減にして。余計なストレス与えないで
もらえないかな」

「ほー、ストレス溜まってんの」

「ええそれはもうたんまりと」



もちろん、半分はこの納豆男によるものである。





「ーーんじゃ、今から一緒に昼飯でもどーよ？」

「ハイ？」



えーと、整理しよう。
私は、ストレスを溜めたくないと宣言した。

そしてどう考えても、私のストレスの原因が
この男自身にあるということは、ニュアンスで
察してもらえると思う。ーーなのに？昼飯？

私と？この男が？ワッツ？




「えーと、意味がわかんないんだけども」

「ストレス溜まってんなら、全部聞いてやるっつってんだよ。飯食いながらぶちまけりゃいいだろ」




思わずこめかみに指を当てた。この男は本物のアホであるらしい。私はストレスの主な原因に愚痴を
ぶちまけるのか。どう考えても奇妙な光景だ。





「・・なんで、そんなことを？」

「いや・・、実は俺、今金なくてさ」
「はい立ち去れクズ男ォォォ！」



つまりなんだ。私にたかろうってのか。
ふざけんじゃねェぞォォォ！

さて、私の強靭なメンタルも限界である。
手元にあるシャーペンで今すぐこやつの目玉を
くり抜いてやりたい。






「てか、何で金ないのにわざわざここに料金払って
営業妨害しにきたわけ！？」


「いちいち細けェ女だな。便秘か」
「極刑にあってしまえ！」




私、こいつに何か恨まれるようなことでも
しましたか！？フツフツと煮えたぎる怒りの
鎮めどころを探していた私の耳に、コンコン、と
ノック音。








「ーーーAさん？さっきから騒がしいですけど
どうかしましたか？」

「助手ゥゥウ！ゴキジェット持ってこい！」

「・・ヤツが出ましたか。承知です」
「おいおいちょい待て！誰がゴキブリ！？」




会って２回目の女子に食事をたかろうなどと
害虫でなくてなんとする。

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