ぼっち ページ24
これは笑われるかもしれない。
助手の前に正座する勢いだったのだが。
ーーーそんな私に対して、助手は溜息を一つ
「あの男が胡散臭いという点は拭えませんが、
Aさんに気の知れた飲み仲間ができたと思えば
それは喜ばしいことですね」
「気の知れた、飲み仲間？いやいや！それはない！
冗談きついよ助手！」
「とにかく、仕事に影響がないならそれでいいです
その歳でぼっちというのもいささか気の毒ですし」
「ぼっ・・！？」
まさか、助手にそんな心配をさせていたなんて。
年齢はそんなに変わらないというのに。
それにしても、ぼっちとは失礼ではないか。
私は別に、"あえて"1人でいるというだけで、
決して彼氏ができないとか、友達がいないとか
そういう寂しいアレじゃない。
「助手めェェ！お前だって彼氏いないだろ！？」
「いますけど」
何のためらいもない、清々しい一言だった。
あまりの綺麗さにフリーズ。
「・・エッ」
「言ってませんでしたっけ？私、彼氏います」
言ってませんでした。そんなことは一言も。
いやまあ、惚気とかこぼすタイプじゃないとは
思うけどさ。結構重大な事柄じゃない？
フリーなのか人のものなのかってのは。
女子が二人揃えば一度は出てくる話題なのでは？
「う、裏切り者ォォォ！！」
「すごく理不尽ですね」
(勝手に)同類だと思ってた。
夜は一人で晩酌。・・その楽しさを知る仲間だと
思っていたのに。こやつには、励ましてくれたり、
癒してくれたり。そんな対象がいたということか。
「そんなにへこまなくても、その・・坂田さん？
がいるじゃないですか」
「だーかーら！あれはそんな殊勝な関係じゃないの
繋がってる糸はドロドロ、腐りかけ」
「なんですかそれ」
ロマンチックな雰囲気なんてカケラも流れないし。
金という名で繋がった関係とか、生々しくて泣ける
助手と私のこの違いとは、やはり生まれ持った運と
神様の裁量なのか。殺生なことだ。
「まあとにかく、仕事関係以外で気兼ねなく話せる
相手ができてよかったなじゃないですか。
Aさんはすぐ勝手に一人で溜め込むから」
「だから、そんな綺麗な関係じゃないんだってェ」
気が知れた、とか、気兼ねなく、とか。
そんなものが、私とあいつの中にあるだろうか。
軽くなったタバコの箱から、
最後の一本を取り出した
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シュシュ☆☆(プロフ) - 白桜姫さん» 更新が遅くなって申し訳ありません…！読んでくださり、ありがとうございます！時間を見つけてチマチマとですが、更新していきますので、よろしくお願い致します！ (2019年1月20日 12時) (
レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます！連続更新が難しい中、こうして足を運んでいただけて嬉しいです！最後まで、しっかりたどり着きたいと思います！ (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - なっかさん» ありがとうございます！こんな亀更新にお付きあいいただき、感無量でございます…！やはり、頭撫で撫では女のツボですよね！！ (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 久しぶりの更新嬉しかったです！次の再新も楽しみにしてます^ ^ (2018年12月29日 1時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - シュシュ様の作品はどれもギャグ要素と恋愛要素の緩急が素晴らしくて読んでいて飽きません。無理なさらずにシュシュ様のペースで更新頑張ってください！ (2018年10月31日 0時) (レス) id: a393c4fa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2018年9月23日 12時
