【銀魂】うまく生きる為の方法

言い訳 ページ15

ー銀時サイドー


あいつに渡された名刺には、コンピュータの文字で
"心の相談室 鹿地 代表"と記されていた。



ーーなるほど、あの相談室は鹿地Aが作ったのか



観念したのか、もう面倒になったのか、さっさと
俺の分まで支払って帰っていった女の後ろ姿を
思い出す。

あいつの発言から汲み取るに、実家と何かあるらしいが、・・どうにも、うまく探れない。


抱えてる闇の存在はダダ漏れだってのに、闇の中身は見えてこない。ーーまあ、まだ会って間もないし
奴の普段の愚痴を聞いただけの関係で、そこまで
わかりゃ苦労はしねーか。






(・・面倒な臭いしかしねェってのに)



あっちも俺のことはまるで珍獣扱いだし。
鬱陶しがってることは間違いない。
それでもちょっかい出したくなるのは、
鹿地Aの危なげな雰囲気のせいか。






ーーーいや、良い小銭稼ぎに使えると思っただけだ

愚痴を聞くだけで一食分浮くってのは
どう考えても得な話。最高じゃねェか。

それに_____、






話してりゃ、何か見えてくるかもしれねーしな。




どんなに言い訳を並べても、一番はそれだってんだから、俺もどうかしちまったらしい。

あんな可愛げのねェ女に、
何を見出そうとしてんだか

人と人生→←余裕綽々

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す