酒癖 ページ19
ー銀時サイドー
「ーーー男って生き物は何であんなに未練がましいんだろう!いつまでも元カノのことばっか!
ねえ!?お前もアレついてんなら、わかるんだろうが!何でだよ答えろォォ!!」
「・・あのー、Aサン?
飲みすぎじゃないっすかね?あと声でかい」
心の相談室 鹿地の代表、鹿地Aは、
つい最近(強制的に)常連に加入した客である。
こいつの愚痴を聞く代わりに、こうして晩飯なりを
代金としているわけなのだが。ーーこいつ、酒癖が
最悪じゃねーか・・。
「うるっせェェ!黙れボンクラ!早○!」
「おいテメェ何勝手に決めつけたんだァァ!」
断じて早○じゃない。俺は我慢強い。余裕。
ーーって、そういう話じゃなくて。
以前と同様、客への不満をポツポツと話し始めたこいつの顔は、すっかり赤く出来上がっていた。
「最近じゃあ冷やかしみたいなのも増えたし!
私目当てで来てる腐れオヤジもいるし!まあ私が
可愛いのは仕方ないことだけども!」
「そりゃお前、自意識過剰ってやつじゃねェの」
「違いますー。・・だって毎度毎度バラの花持参とか、キザッてんじゃねーよって話!」
「それはイタイ」
いやまあ、確かにあの相談室とやらは、
病院より敷居が低いし。軽く心折れた時に
ちょっくら利用できる施設ではある。
おまけに話を聞いてくれるのは
容姿がそこそこの若い女ときた。キャバクラ感覚で
来てる輩もいなくはないだろう。
一つ疑問なのは、こいつの腹の底。
「お前さ、毎日毎日そんなにストレスためてんなら
何でこの商売やってんだよ」
これである。
嫌ならやめちまえばいい。もっと言えば、冷やかしなんかの類が来ることは、予想できたはずなのだ。
にもかかわらず、相談室を開いた理由だ。
『・・正直、好きで始めたことじゃないしね』
いつかのAの言葉が、頭に浮かぶ。
俺の質問に、少しの沈黙を保ったそいつは、
今度は静かに口を開いた。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 白桜姫さん» 更新が遅くなって申し訳ありません…!読んでくださり、ありがとうございます!時間を見つけてチマチマとですが、更新していきますので、よろしくお願い致します! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!連続更新が難しい中、こうして足を運んでいただけて嬉しいです!最後まで、しっかりたどり着きたいと思います! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - なっかさん» ありがとうございます!こんな亀更新にお付きあいいただき、感無量でございます…!やはり、頭撫で撫では女のツボですよね!! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 久しぶりの更新嬉しかったです!次の再新も楽しみにしてます^ ^ (2018年12月29日 1時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - シュシュ様の作品はどれもギャグ要素と恋愛要素の緩急が素晴らしくて読んでいて飽きません。無理なさらずにシュシュ様のペースで更新頑張ってください! (2018年10月31日 0時) (レス) id: a393c4fa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月23日 12時