解せない ページ15
大体、私の周りの人たちがすごすぎるんだ。
例えばこういう場合にだって何の遠慮も気遣いもなく思ったこと全部そのまんまぶつけるんだろうし。
私にはそんなことできない。人間はそれなりに
ストッパーというか、悪態や文句を言うことに
対して何かしらの自己防衛が働くはずなのだ。
それこそ、嫌われたくないとか。
たとえ相手が沖田さんのように自身の娯楽のために
貶してくるような人でも、私にはとても恐ろしくて
本音など話せない。
「さっきボソッとこぼした悪口、隊士前にして堂々
と言えるようになりゃ、普通脱却なんですがねィ」
「そ、それに関してはすみませんでした」
「別に嫌味言ってるわけじゃねーんですけど」
そこまで豪快に良心をかなぐり捨てることができて
いるなら、とっくに私は普通じゃなくなっている。
一向に止む気配のない雨の中、肩を落とし、
あんたと話してると調子が狂いまさァ、と沖田さん
「何せこれまで俺が出会ってきた人間は、少なくとも一投げれば十返してくる奴ばっかでィ。しかも
返ってくるボール全部が毒針差し込んだ豪速球」
「・・へー、楽しそうですネ」
「取りあえず、デリカシー退けて本音で喋ってたら
いつの間にか周りは敵だらけ。めでたく非日常世界
へ仲間入りでさァ。まあとどのつまり
ーーー基本は人を貶すことでィ」
「それは違うような、」
デリカシーを捨てるなんてそれもう常識的な人間を
やめるということではないだろうか。あと、別に
敵作りまくって戦いの日々に身を投じるような
非凡を求めているわけじゃない。というか____、
「あの、何で私あなたにアドバイスされてるんです？宅配しにきただけなのに」
「あり、脱却したくねーんで？」
「いや、したくないとは言ってませんけど
したいとも言ってないです」
「ああ、新しいことに挑戦してみるってのも
いいかもしれやせんね」
「あれこの話続けるの？」
全然ペース乱れない。
我が道を行くって感じ。毎度思う。この人もかなり
変わってる。
「ーー恋人とか好きな野郎とか、いねェんですか」
「エッ」
「何ですそのツラ」
「いや、沖田さんからそんな話題が飛び出すとは」
突然のそんな可愛い話題、不似合いすぎないか。
なんてもちろん声に出ることはなく。
取りあえず、おとなしく質問に答えることにした
「・・いませんけど」
返ってきたのは、つまらなそうなため息とジト目。
とんでもなく解せない。
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シュシュ☆☆(プロフ) - インクさん» 変換ミスです。申し訳ありません！ご指摘、本当にありがとうございます！ (2018年4月1日 1時) (
レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - スマートに の話の1部分「孫にも衣装」→「馬子にも衣装」です (2018年3月31日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ♪( ´θ｀)ノさん» ありがとうございます！ありがたきお言葉…！惚れ惚れしていただける作品…かけるよう頑張ります！よろしくお願いいたします！ (2018年2月18日 11時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！お時間ありましたら、のぞいてやってください！いつも感謝です！ (2018年2月18日 11時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
♪( ´θ｀)ノ - いつも更新を心待ちにして居ります。シュシュ様の物語に惚れ惚れとして居ります！これからも執筆頑張って下さいね (2018年1月27日 17時) (レス) id: 1b93fa20e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2018年1月22日 23時
