【銀魂】追う我が道は蟻の道

もっともな意見 ページ36

警察がさらに細かく分類されているなんて初めて知った。また一つ賢くなったぞ私。







「まあ、あなたがどこに所属していようがそんなことはどうでもいいんです。知りたいのは、職務妨害の実態なんです」


「なんかムカつく」




私が今現在、営業妨害を受けている。
それをさらに上回る妨害を、私が彼らに行っている
というのからば、納得のいく説明が欲しい。

そうして早く仕事に戻りたい。もう時間もないし。



私の気迫が伝わったのか、彼は小さく肩をすくめ、
渋々というように口を開いたのだった。




ーーーー
ーー



「ーーーなるほど、ですね」

「理解してんのかテメェ」


「してますしてます。つまり彼女は
すごいテクニシャンってことですよね」

「わかってねーじゃねェか」




あらかたのことは聞いた。
過激派と称されるほど、武闘派の結婚詐欺師。

それがあの女であり、戸籍はなし。
騙すターゲットを変えるたびに名前も変えており、
本名は不明。

何らかの形でゴロツキや始末屋との繋がりを
もっているらしい。






「テメェが見つかって、敵の警戒心やら防御やらを
強められると面倒なんでィ。ーーおまけに、バレた
場合、お前一人消すくれェ何でもねーだろうな」


「ほお、なるほど脅しですか！」





だから私に調査をやめろと。
確かに道理は通っているだろうが、私の金欠回避の
綱を手放す理由にはならない。





「でも屈しませんよ！それに、バレるなんてヘマは
しません！」

「ーーちなみになんだが、今手を引くってんなら、
テメェの集めた情報、全部買い取ってやるぜィ」




「・・なんですと？」




話は終わりだとばかりに席を立とうとしていた私は
すぐに椅子に舞い戻る。買い取る？全部？
私の集めた情報を？





「ま、情報の質次第だがな」




ごくり、喉がなる。
私の金欠は、この幕臣のがっぽりな懐によって
潤うことができるのだ。





「今のターゲットの情報が真選組に移れば、
奥方に女の詳細もどうせ伝わるだろうしな」




女のターゲット。
つまり、宮下信郎さん。





「一人で探偵業やってるってこたァ、リスクがある
今回のホシは過激派だっつったろィ。・・もし、
嗅ぎ回ってんのがバレれば、危険に晒されるのは
テメェだけじゃねェ。その奥方にも被害が
及ぶ可能性がある。ーー守れんのかィ、依頼人を」





"警察なら、護衛をつけられる"
言い切った総悟くんの顔は、いつもより真剣で。
最もな意見に、私は黙り込んだ。

出し損→←職務妨害

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