検索窓
今日:1 hit、昨日:18 hit、合計:74,378 hit

説得性に欠ける ページ4

ー沖田サイドー





女が消えた家の外で塀にもたれかかった俺は、
ぼーっと空を眺めていた。

なんとも面倒なことに巻き込まれたものだ。
ーーいや、別に諦めてトンヅラしてもよかったが

・・なんせ変な女だ。少し好奇心が疼いたと
素直に認めよう。





「ーーー眠ィ、」




瞼が落ちかけた数分後、足音が聞こえて。
ジト目をこちらに向けながら、女は再び姿を現した






「・・・何度来られても私の穴は売れませんけど」

「頼まれてもいらねーよンなもん」


「あまりしつこいと警察呼びますよ」

「だから俺が警察だっつってんだろ。
テメェ何見てたんださっき」




渋々もう一度提示した警察手帳に、なぜか虫眼鏡を
当てた女。ウームと低く唸った後、納得したように
警戒を解いた。





「ーーーなんだ、先に言ってくださいよ全くもう」
「言ったし見せた。いい加減斬るぞ」




これはもうあれだ。処刑だ処刑。
フツフツと湧き上がる殺意をこらえ、深呼吸。






「じゃ、まず名前は」


「柏木A、ピチピチの18歳、便秘気味、
特技は湯船で眠ること!」

「今度から関係ねェこと喋るたびに
指一本斬り落とす」

「自己紹介しただけじゃないですか!」

「次の質問行くぞ」



不本意だというように頬を膨らました柏木A。
そろそろ俺の怒りゲージも限界近い。

手帳に記されていくそいつの情報も、殴り書き。
苛立ちがペン先に現れている。





「さっき、公園で何してやがったんでィ」

「だから仕事ですってば」


「蟻を探すことがか?」
「探してたのは猫です!」


「・・じゃあ猫探すのがテメェの仕事かィ」

「そんな仕事あるわけないでしょ」
「歯ァ食いしばれ」

「何でですか!」



何で?殺意が最高潮にまで達したからだ。
刀身を半分ほど鞘から抜き出した俺に、そいつは
慌てたように制止をかける。






「ーーー探偵ですッ、私、探偵してます」


「・・・探偵?」





そうですそうです!と誇らしげに頷く女。

やっと出てきた職業らしい単語だったが、
・・・どうにも、この女を見る限り説得性に欠ける

設定→←仕事



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (100 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!私の好きなタイプの主人公です!笑。迷宮入りしないように見守ってくださると嬉しいです! (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます!かなり無理矢理感のあるギャグになってしまいましたが、頑張ります!よろしくお願い致します! (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 染井芳野さん» ありがとうございます!嬉しいです!最後まで楽しんでいただけると幸いです! (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます!私結構、蟻好きです!笑。つたない部分も多いですが、お付き合いいただければ嬉しいです! (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます!事件を担当したら、迷宮入りにしてしまいそうな夢主ちゃんですね笑 私好みの夢主ちゃんです笑 更新頑張って下さい!! (2017年9月30日 0時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年9月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。