そのまんま？ ページ30
女の写真を並べ、一つ唸りを上げる。
あの日、ーーホテルに入っていく二人を大スクープ
してから少し。聞き込みやら何やら行ってみた結果
・・少し不審な点を見つけた。
「会社で見かけたという人はいるけれど、」
見かけたとは言っても、会社の外で男を待つ姿を
みたことがあるというものだ。
名前を知ってる人は誰一人いない。
もちろん年齢や職業など情報が出てくることはなく
江戸内で情報集めしてみたのだが、やはり、
大したものは出てこなかった。
「・・・ここまで足取りがつかめないなんて」
不倫調査はこれまでも経験があるが、ここまで
最初の段階で躓いたことはなかったのだ。
情報を整理したノートと睨めっこして数秒。
机に突っ伏した。
「ーーーん？」
そんな八方塞がりな私の携帯に、一つ着信が入った
見知らぬ番号に、新たな依頼だと胸がなる。
「はいもしもし！スーパー探偵事務所ですが！」
『・・・柏木A』
「へ？」
くたびれたような声で私を呼んだその人。
いや、まって。まってくれ。・・何だかその口調
聞き覚えがある。
「ーーー総悟君！？」
『よぉ、金欠探偵』
「まさか、そっちから連絡くれるなんて
ありがとう！！！」
『うるせーんだよ。耳もとで叫ぶな』
「電話ですからね！」
連絡先は渡してみたけども、彼から連絡なんて
こないだろうなと諦めていた。もうほとんど駄目元
だった。やっぱ奇跡というのは起こるんだ
「で、どんな世間話をしますか！？」
『悪ィが、テメェと世間話するほど俺ァ暇じゃ
ねーんで。用件だけ伝える』
「え？」
用件、とは。この人から私にそんなお堅い連絡事項などが存在するのだろうか。小首を傾げた私に、
総悟くんは淡々と言葉を続ける。
『ーーー昨日、お前のターゲットと一緒にいた女を
深追いするな。厄介ごとに巻き込まれたくなけりゃ
そのまま手を引くことをお勧めするぜィ』
「え、どういうことですか」
『そのまんまの意味でィ。一応忠告はしたからな。
何があっても知らねーぜ』
「そのまんまって、え！？」
『じゃーな』
「ちょま、総悟く・・切れてる！！」
ぷーぷーと無機質な音を鳴らす携帯電話を手に
呆然としていた私は、言葉の意味を考える。
・・女を深追いするなって、ーーつまり？
「これ以上調べるなってこと？」
ならば、どうしてなのだろうか。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！私の好きなタイプの主人公です！笑。迷宮入りしないように見守ってくださると嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (
レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！かなり無理矢理感のあるギャグになってしまいましたが、頑張ります！よろしくお願い致します！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 染井芳野さん» ありがとうございます！嬉しいです！最後まで楽しんでいただけると幸いです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます！私結構、蟻好きです！笑。つたない部分も多いですが、お付き合いいただければ嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます！事件を担当したら、迷宮入りにしてしまいそうな夢主ちゃんですね笑 私好みの夢主ちゃんです笑 更新頑張って下さい！！ (2017年9月30日 0時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2017年9月28日 22時
