ブラックリスト ページ27
「ーーで、あの」
何してるんですか総悟君、と私。
現在、甘味屋を出てターゲットを追跡中。
雨の中、信郎たちはコンビニへと入っていった。
その近くの公園から、双眼鏡を覗く私の後ろに
総悟君は何食わぬ顔で同行している。
カッパを着た私と違い、総悟君はあいかわらず
雨に打たれているわけだが、ーー彼はそんなことは
気にならないらしい。コンビニへと視線を送っている。・・この人、帰るっていってなかったか。
「お前がどんな風に探偵ごっこやってんのか
ちょっと気になるだろーが」
「ごっこじゃないですけどね！」
つまるところ、彼がここにいるのは欲望である。
もっともっと話したいとは言ったけれど、
仕事について着てほしいとは言ってない。
しっかり双眼鏡をのぞいていないと、
ふとした油断で見逃してしまうかもしれない。
「いっつもこんなことしてんのかィ。よくこれまで
ターゲットにバレなかったねィ」
「職質は山の如しですが、何とかそれだけは
回避してます」
「職質の常連はブラックリストに載ることも
あるんだぞ」
「え、マジですか」
思わず双眼鏡を落としそうになった。
・・もしや既に載っていたりするのでは。
探偵が奉行所のブラックリストにのるなんて
そんなの事務所の看板汚しだ。
一気に不安が押し寄せてきたが、いやいや、
いまはそんなことを言ってる暇はない。
「ーーーあ！出てきました」
「・・ここまで堂々と不倫するたァねィ」
「女性の方、なかなか美人ですね」
再び歩き出した二人の後をコソコソつける。
雨は先ほどより小ぶりになっており、双眼鏡から
みえる視界は少し明瞭になっていた。
二人の後ろ姿を捉えた私は、街中へと向かうその人たちを、追いかける。ーーふと違和感を覚えて
辺りを見渡してみる。そこで、気づいた。
(・・ここ、ホテル街)
いつの間にやら、私たちが歩く通りは、
高い派手な建物に囲まれてしまっていた。
男女ペアがよく目立つ。・・これはもしや、
案外はやく依頼についてかたが付きそうか。
「・・・あ、」
「へぇ。ーーースクープじゃねェかィ」
そうこうする間に、二人の足は、その建物のうちの
一つの前で止まった。ーーこれは証拠になりうるぞ
すかさず懐を探り。
「探偵グッズその三、デジタルカメラー！！」
「入っちまうぜィ」
カシャリ、カシャリ、
慌てて数回シャッターを押した。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！私の好きなタイプの主人公です！笑。迷宮入りしないように見守ってくださると嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (
レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！かなり無理矢理感のあるギャグになってしまいましたが、頑張ります！よろしくお願い致します！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 染井芳野さん» ありがとうございます！嬉しいです！最後まで楽しんでいただけると幸いです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます！私結構、蟻好きです！笑。つたない部分も多いですが、お付き合いいただければ嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます！事件を担当したら、迷宮入りにしてしまいそうな夢主ちゃんですね笑 私好みの夢主ちゃんです笑 更新頑張って下さい！！ (2017年9月30日 0時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2017年9月28日 22時
