最速崩壊 ページ21
ー沖田サイドー
追い追い説明すると言っていた詳細は、
数日経ってもまとまらず。ーーまず第一に、情報が
少なすぎるんだと、土方さんは頭を抱えていた。
「慣れねェ案件引き受けるからこんなことに
なるんでさァ。調査始めてまだ一週間だってのに、
もうザキが壊れかけてらァ」
「・・これまでで最速だろうな」
土方さんが苦悶の表情でこちらに向けた報告書らしき物は、すでにあんぱんで埋まっている。
今朝はブツブツと何やら唱えていた。
「ーーーにしても、こりゃ敵さん、かなりの曲者ですぜ。ターゲットを既婚者に絞ってるあたり」
「だから手こずってんだろうが」
既婚者ということは、被害について警察や他者に
暴露すれば同時に不倫がバレるということで。
いまだ言い出せていない被害者がほかにも
いるのではないかという見解だ。人からの口寄せが
なけりゃ、情報など集まるはずもなく。
わずかな被害者から入手したもので犯人の特定は
厳しいところがある。
「それに、結婚詐欺ってのァ騙されて金持ち逃げされた後に気づくもんだ。・・今現在のターゲットでもわかりゃ楽なんだがな」
「んな都合のいい展開が起きるほど日頃の行い
よくねーでしょ土方さんは」
「そっくりそのまま返してやる」
女神でも微笑んでくれねェ限りはあり得ねェだろう
・・まあそんなものがついてるならば、そもそも
こんな面倒な仕事はこない。
「いっそのこと、土方囮作戦ってのァどうです？
独り身のせいで使い所のなかったあんたの貯金が
役に立つかもしれませんぜ」
「ふざけんな。詐欺師なんざ騙せるわけねーだろ」
この短時間でもう2本目のタバコへとシフトした
土方さんは、静かに紫煙を吐き出した。
「とにかく、テメェらはいつでも動けるよう
体制を作っとけ」
いつでも動けるように、とはいっても、
俺たちが出動する時はくるのだろうか。
もしや、結局時間切れで本庁に回収されたり
しないだろうか。
かつてない事件に真選組自体が戸惑っているサマに
俺は肩を落としたのだった。
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シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！私の好きなタイプの主人公です！笑。迷宮入りしないように見守ってくださると嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (
レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！かなり無理矢理感のあるギャグになってしまいましたが、頑張ります！よろしくお願い致します！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 染井芳野さん» ありがとうございます！嬉しいです！最後まで楽しんでいただけると幸いです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます！私結構、蟻好きです！笑。つたない部分も多いですが、お付き合いいただければ嬉しいです！ (2017年10月14日 10時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます！事件を担当したら、迷宮入りにしてしまいそうな夢主ちゃんですね笑 私好みの夢主ちゃんです笑 更新頑張って下さい！！ (2017年9月30日 0時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2017年9月28日 22時
