日々確信 ページ8
「ーー銀ちゃん」
「何だ」
「Aがやかましいアル」
「今更だろ」
日曜日ともなると、Aはバイトなし
俺たちは平日と変わらず仕事なしで
万事屋は全員集合しているわけだが。
「あぁ、・・どうして道子はこんなに幸せな
ハーレムに囲まれているのに、私は汚い部屋の
中でくすぶってるんだろう」
漫画を読みながら、ーーちらり。
こちらに向けられる視線は、無視するに限る。
さもなくば、ともにラブコメの世界へと
ジャンプしなければならないのだから。
「・・・A、お前もたまにゃジャンプでも
読んでみたらどーよ？特にこのギンタマンとか
むしゃくしゃしてくるぜ？つまらなすぎて」
「銀さん、それじゃ読みたくならないでしょ」
「黙れ眼鏡。ヤング系のグラビアでニヤついてるクソ童貞が何言ってやがる」
「ニヤついてねーよ！！」
「てかお前らの話なんて、はなからA
聞いてないアルヨ」
白い目で神楽が指差す先には、食い入るように
漫画を読み漁るA。・・夢中でページを
めくる手は震えており、完全にラブコメの
世界へと浸ってしまっているらしい
(ーーそりゃ暗ェツラしてるよりましだが、)
俺という者がありながら、恋愛漫画によって
笑顔になる彼女とはいかがなものか。
日々モヤモヤを募らせる俺の心情を、
あいつはひとかけらも知らねーだろう。
もともと色づきのいい頬が、さらに赤らんで
いる様子を横目で眺めていると、ーーふと、
疑問が浮かんでくることがある。
ーーー俺ァ、なぜあいつに惚れたのだろうか。
成り行きでこの万事屋に招き入れたそいつは
確かに気前が良く、スペックも高い。
・・が、どう考えてもこの極度のラブコメ脳は
面倒臭い条件だと言わざるを得ない。
そんなAに惚れた理由。聞かれても答えられねーだろうな。きっと、いつの間にか惚れて
いつの間にか、家族以外の関係になっていた。
「・・？どうしたの、銀時」
俺の視線に気づいたらしいAが首を傾げる
「ッ、ーーいや、別に。腑抜けたツラして
読んでんなと思ってよ」
「失礼すぎる！！」
銀時も読んでみたらわかるわよ！と、自信満々に告げるそいつは、漫画本を数冊抱えて
こちらにやってきた。
俺の隣にどかりと腰をかけその中の一冊を開く
見所を懸命に語るAを眺め、ーーやはり
不思議なことに、こいつが好きだと、日々
確信するのだ。
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シュシュ☆☆(プロフ) - fuさん» いつもありがとうございますっ！銀さんのセリフは書くの楽しいです！笑。ぜひ楽しんで行ってください！ (2017年8月6日 21時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ばぢるさん» ありがとうございます！ご期待に応えられているかわかりませんが…楽しんでいただけるよう、精一杯書かせていただきます！ (2017年8月6日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！読んでくださり、嬉しいです！私の場合、実はコラボネタは扱っておりません…汗)リクエストをいただいたのに申し訳ないです… (2017年8月6日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - アルハ*平日低浮上*さん» ありがとうございます！かわいい夢主ちゃん、あまり書いたことがないので心もとないですが、頑張ります！お付き合いくださり嬉しいです！ (2017年8月6日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます！最初からほのぼのでかけて楽しいです！更新、頑張ります！いつもありがとうございます！ (2017年8月6日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月28日 23時
