【銀魂】的中率20%

まさに今 ページ8

ー銀時サイドー


「俺が、お前の恋人？・・何言ってんの」



突然訪ねてきて、わけのわからない物言いを
すると思えば、次に放たれたのは大きな爆弾。
それも、至極対処に困る系統のやつだ。



「占いの結果、私があなたに恋をする未来が見えたので、この度は挨拶に伺いました！」

「いやいやいや、お前よく考えてみろって！
お前の占いは的中率20%なんだろ！？5分の1なんだろ！？間違いだって多分！いや絶対！
お願い間違いであって！」




美女は美女でもこれはねーだろ。
的中率20%の占いに全身全霊で無保証の信頼を
寄せている危険度MAXの自称占い師だぞ。

新八と神楽のじとっとした目線と、心なしか
開いていく距離が何だかむかつくし。
とにもかくにも、数十分前にあらぬ妄想が
現実になるのではと期待した自分を殺したい。





「他人の個人情報を覗き見るのはなかなか
難しいもので、未だうまくいきませんが、
自身を占った場合は成功率が高いのです！」

「オイもしかしてこの女、ほとんど犯罪者じゃ
ねーのか。個人情報覗き見てるらしいぞ」


「あ、私は椎田Aといいます！
どうぞよろしくお願いいたします！」




椎田Aと名乗るその女は、マイペースに
話を進めた挙句、げっそりした俺に目もくれず
カバンから例の水晶玉を取り出した。




「ーーーということで！お近づきの印に一つ
占って差し上げますね！」


「・・・はぁ」





マイペース、なんていい感じの表現で収めるにはあまりにも腹立たしい。

人の話を聞かない自己中か、それともただの
バカなのか。まあどうでもいいのだが。








「ーーーあ、これはまずいですね！」

「今度は何だよ」


「女難の気が出てます！変な女には注意して
くださいね！」

「・・・・・あぁ、それはもう少し早く言って
欲しかったわ」





つまるところ今だ。
今まさに、その女難が降りかかっている。
目の前のこいつが変な女に違いない。






「ーーどうしてこう、銀さんの周りには変な
女性しか寄ってこないんでしょうね」

「本人が甲斐性なしだからダロ」


「少しは助けろよテメェら！！」





久々に登場した強烈キャラに、
ため息をつかずにはいられない。

男気溢れる→←ピンクの靄

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