【銀魂】的中率20%

ノーダメージ ページ41

「ーーそれにしても、」





ぼんやりと湯船につかりながら考えるのは
先日の坂田さんについて。

私はついつい、空気というか雰囲気に押され
私のことをどう思うか、なんて野暮な質問を
ぶつけてしまったわけである。

それに対して、彼はというと、






『・・わかんねーな』



そんな一言を、ぽつりと呟いたのであった。





「どうも思っていないわけではない、
ということになる、よね」



それは、一体これから好転するのか、それとも
悪転するのか。・・どっちにしても、
前のように、問答無用で切り捨てられることは
なさそうだ。



湯船に顎まで沈め、ぶくぶくと空気をふかす。
何だろう、この地味な楽しさは。





(ーーー最近は、会話も弾むし)




そんなことに対して、嬉しく思っている時点で
私もそろそろ、占い通り、彼に惚れかけて
いるのだろうか。

・・・いや、占い通りに事が進むならば、
確実に私は彼に惚れる。





「ーーふふ、」





明日は、何を土産に万事屋を訪れようか。
昼間は本職の方を頑張るからして、行くのは
夕方になりそうだ。・・と、なれば、



また夕飯を作って差し上げてはどうだろうか。

今度は神楽ちゃんや新八君も一緒に。







「よし、それがいい！」




我ながらナイスアイディアというやつだ。
にやり、笑みがこぼれる。







「私は今、恋愛道まっしぐら！！！！」




叫べばお隣さんから壁をひどく強くノックされてしまったが、今の私にはノーダメージだ。

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