【銀魂】的中率20%

占い日和 ページ39

ー銀時サイドー




なぜだろうか。たまたま散歩中に出くわした
怪しげな黒ローブ。つまり椎田A。



どうやら、今日の占いはうまくいったらしい。

表情は見えないにしても、緩んだ口元により、
感情が手に取るようにわかる。元々わかりやすい奴なんだろうが。






(ーーーにしても、)




ごくごく自然に、話しかけてしまっていた。
知り合いにあって、声をかける。それは私生活
において何もおかしくない。・・が、問題は
以前までの俺ならば、この面倒な女には
できるだけ関わりたくないと、無視していたに
違いないということ。ーーなのに、





「今日は暖かくて占い日和でございますね！」

「聞いたことねェよ、そんな日和」




今となっては、世間話にもサラリと付き合って
しまっている。






「・・・感覚が狂ったのかもな」


「お！？やっと私に人生相談をしてくださる
決心がつきましたか！？」


「やっぱお前、面倒臭ェわ」




話した後はどっと疲れるわけだが、それでも、
最中は、変にリラックスしてしまうのだから
不思議だ。

たまにいる、相手に気を使わせない奴が。







「ーーーな、何ですか？そんなに見つめて」

「は？・・・あ、いや別に」




・・と、知らぬ間に、そのローブに包まれた
間抜けヅラを、まじまじと見つめてしまっていたようだ。

慌てたように声を小さくするA。
なんだか、変に気まずい雰囲気が流れてしまい

少しの沈黙を作った後、次に口を開いたのは
女の方だった。








「あの、坂田さん的に、・・・私は、その、
ーーーどうなんでしょうか？」


「・・・んだよ、いきなり」


「いえ、経過を確認したいな、と」






どうなんでしょう、とはつまり、ソウイウことか。そういう対象として見れるのかと
質問しているのか。

そうだとすれば、直球にも曲球にも返せねーぞ

ーーーただ、




「・・わかんねーな」

「そ、う、ですか」




"何とも思わねェ"と返せなかったところを
見るに、俺は今、やはりおかしいんだと思う。

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