【銀魂】的中率20%

ロミオとバカエット ページ34

ー銀時サイドー





『その女、自分は占い師だと言って聞かねーんでさァ。この現実主義な世情で、占いなんざ
信じてる奴ァ、もう稀でしょ。その中で、副職ならばいざしらず、本職となりゃ、ちょいと
事情聴取せずにいられねーでしょ』



『沖田くん、・・そいつ、知り合いかも』

『はい？』









ーーーとか何とかやりとりがあった後、
俺は、真選組屯所の取調室にやってきた。

中には案の定、インチキ女占い師の姿。


そうか。最近見なかったのは、警察に拘置されていたからであったか。全くもって世話の焼ける奴である。





「ありま、本当に旦那の知り合いでしたか。
身元不明で困ってたんでィ」


「その言い方やめていただけますか！？」

「まーとにかく、だ。・・そいつは通り魔なんざできるタマじゃねーよ」




本職を信用してもらえなかった上に、
それを怪しまれて次は通り魔容疑をかけられるとは、まさに不運である。運勢や未来を見越す
力を持つはずの占い師が聞いてあきれる。






「万事屋、テメェか。・・テメェがこの子を
毎晩毎晩・・・逮捕だァァア！」

「うわ！？何だこのゴリラ！今日いつもより
テンション高くね！？」


「近藤さんはいつでもノリノリですぜ」

「ちょ、やめて！手錠かけんな！
おいコラゴリラ！聞いてんのか！？」




とうとうお妙への想いを拗らせて
野生の暴走を始めたのだろうか。そろそろ
動物保護施設に送るべきである。






「坂田さん！ロミオのごとく、私をここから
救い出しに来てくれたのですね！」

「誰がロミオだバカエット」




ーーーさて、このバカエットをどうするべきか

ここで知人が登場したからハイ解放、なんつー
話になれば早いのだが、残念ながらこの組織の
しかもトップツーはそんなに甘くない。





「・・ちょっと待て。何でこいつの意見だけで
容疑者解放しなきゃなんねェ」

「私は容疑者じゃありません！無実です！」
「殺った奴ァみんなそういうんだよ」

「殺った奴とか言わないでください！」





ほら、やはりだ。この青筋マヨネーズは
捻くれてやがる。そう簡単にはいかない。





「無実を証明できる方ですよ！？
・・・ね！？私5日前坂田さんにハンバーグ
ご馳走しましたよね！？」



「あー、そんなこともあったなそういや」




案外料理がうまかったこと。
部屋が汚かったこと。
妙に居心地がよかったことを覚えている。

明るい未来→←こっちのセリフ

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