【銀魂】的中率20%

お巡りさん ページ30

さてさて、どこに行こうか。
バイトでも探し求めて歩いてみようか。
それとも、公園で鳩と戯れようか。




久々に江戸の中心に出てきたが、相変わらず
きらびやかで賑わっている。人も生き生きと
していて。こんな中に入ると、こっちまで
楽しくなってくるのだ。

これはいい気分転換になりそうだと深呼吸を
一つかましたところで。






「ーーーそこのお姉さん」


「私？」

「そーそー、あんたでさァ。
ちょいと時間よろしいですかねィ？」




後ろからやってきたのは、・・・あらまぁ、
イケメンのお兄さん。

びしっとした黒服を着こなし、腰では、
刀が存在感を放つ。





「実はですねィ、昨晩ここらで通り魔事件が
起きまして。お時間ありましたら、少し捜査に
協力してもらいてーんです」

「通り魔事件、ですか！」


「疑ってるわけじゃねーんですが、お姉さん
さっきから挙動が怪しくてですねィ。念のため
職質させてもらってかまいやせんか？」





それはつまるところ、私がその通り魔だと。
このイケメンはそう言っているわけか。
なるほど。・・・・・・・ん？






「私は通り魔ではありません！」

「それを証明するためにも、ですよ。
いくつか質問に答えてくれるだけでい___ 」

「何度言ったらわかるのですか！
私は通り魔ではありません！」

「・・・人の話聞いてくれません？」




面倒臭そうにポーカーフェイスに呆れを
浮かばせるイケメン。私はそんなに怪しいか。




「まあ、いいでしょう！何でも聞いてください！見事私の無実を証明してみせましょう！」


「そりゃ心強ェや。・・ならまず、名前を」

「人に名前を書く時は、自分から名乗れと
習いませんでしたか！」


「俺お巡りさんだから。そういうお決まりの
やついらねーから」

「お巡りさん！？」



それならば、まあ私が答えなきゃってのも
仕方ないか。だって警察の職質だもの。





「椎田A！21歳！独身です！オッス！」

「応援団？」
「いえ！違います！」

「んじゃ、職業は？」

「占い師をやっております！」



「・・・占い師？」




心底訝しげにこちらを睨むお巡りさん。
かなり疑われてる感が伝わってくる。
そして、その人は何やらトランシーバーを
取り出して。






「土方さん、怪しい女を一人発見しやした。
連行しますんで」

『今度こそ普通の女だろうな』

「普通ではないですね」

『はぁ？』




「・・・た、逮捕ォォオ！？」

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