【銀魂】的中率20%

賄賂じゃない ページ28

「んじゃ、今度こそ帰るからな。
・・絶対ェ今日のこと、神楽たちにいうなよ」


「え？何ででございますか？」
「ネタにされるからに決まってんだろ」






坂田さんは、あれから一息ついた後、
そろそろ帰ると腰を上げた。

ハンバーグとお茶には満足してくれたようで
お礼になっただろうか。ーーいやしかし、
結局部屋を掃除してもらってプラマイゼロか。





「本当に占いはなさらなくていいんですか？」

「断る。お前の占いは俺にとって不利益しか
生まねーからな」


「お時間がないのでしたら、また今度万事屋に
伺った時にでも占って差し上げますね！」

「話を聞け」




暇そうに見える人ほど実は忙しかったり
するかもしれない。人は見た目によらないと
いうし。うん、きっとそうだ。





「ーーーつかお前さ、俺がいねェ時に家に乗り込んで賄賂してくのやめてくんね？」

「え、なぜご存知で！？」

「残念だったな。俺相手に姑息な真似は通用
しねーんだよ」


「しかし賄賂ではございません！チョコです！
占ったところ、それが一番効果的だと！案の定
前より仲良くなれました！」

「俺のチョコがねェってとこが問題なんだよ」





なるほど。甘党の坂田さんは、チョコがお好きだろう。あくまで私がお近づきになりたいのは
この人であるし、確かにその本人に土産が
ないというのは心遣いにかけるかもしれない。





「申し訳ありません！次からは坂田さんの分も
きちんと用意してお邪魔します！」


「わかればいい・・じゃなくて！もう来んな！
いいか！？2度と来んなよ！？」

「おお！それは振りということで、」
「よくねェ！！」




もしや二段構えの振りだろうか。坂田さんは
たまにわかりにくいところがある。

まあどちらにせよ、またお邪魔することは
確定しているわけだが。






「・・・ということで、今日はありがとうございました！とても楽しかったです」



「ッ、そうかよ」





そっけない一言を最後に、坂田さんは颯爽と
踵を返し、夜の闇に消えていった。

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