【銀魂】的中率20%

とんでもない悪循環 ページ13

ー銀時サイドー




椎田Aの占いの中に、俺の顔が浮かび上がったという不運。それにより、今現在俺の安寧が妨害されているというこの状況。

こいつにより与えられたストレスを発散しようと酒を入れて二日酔いになった俺に、またしてもストレスを与えてくるとは一体どういうこと
なんだ。とんでもねェ悪循環が起こってやがる






「ーーーでは、坂田さんの行きたいところなら
お付き合いいただけますか？
洋食店は諦めます！」

「お前といるのが嫌だって言ってんだよ！」

「そんなことおっしゃられても、あなたと私が
同じ星の下に生まれたことがそもそもの始まり
なのですなら、致し方ありません！」


「お前、折れるってことも覚えた方がいいぞ」





しつこい女は嫌われる、なんつー言葉は、
もしやこういう奴のことを指すんだろうか。
今の俺の苛立ちと吐き気が証人だ。

つい一つため息をついたら、吐瀉物が
降り注ぎそうになった。




(ーーーそれにしても、)




俺に惚れて、占いを口実に近づいてきたのか、
と少し自分酔いした考えを持ったりもしたが、
それはどうも違うようで。

・・本当に占いにより、こうして口説きに
きたのだとしたら。







「・・お前、毎日占ってんだろ？
その結果ってのァ、いつも同じなのかよ」


「いえ！将来というのは、毎日の積み重ねに
よって変えていけるものです！」

「ならよ、・・そのピンクの靄の中身とやらも
そのうち変わるんじゃねーか？」


「まあ、その可能性も無きにしも非ずという
感じですね！」





ならば、別に俺に執着する必要はないんじゃ
ないだろうか。このキラッキラした純真な眼が
まるっきり汚れを知らぬ光線をこちらに浴びせかけてくる。「なぜそんな質問をするの？」と
でも言いたげである。





「俺さ、今お前のアタックを、
ことごとく蹴ってるわけじゃん？」


「今は、でございますけどね！」


「・・・まあ、つまりだ。お前と俺が恋人に
なるなんてことは100%誓って絶対ねェわけ」

「今は、」
「未来永劫に」




いまだ察していないらしいその鈍感バカ女は

「何をおっしゃいたいのかわかりかねるので
占ってみていいですか？」とか何とか。
いいわけがない。こいつの水晶玉は、俺にとって都合の悪い結果しか生まないからだ。





「ーーーつまり、・・俺なんか早々に諦めて、
出会い求めていろいろやってるうちに、
ピンクの靄の判断も変わるんじゃねーか？」

いいところ一つ目→←どうしたものか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す