【銀魂】的中率20%

却下 ページ11

「ニックネームを、決め・・、」
「却下」

「秒速！」





カップルになるためには、まず距離を縮め、
相手への警戒心を解くことが大切である。
手っ取り早いのは、お互いをニックネームで
呼び合い、親近感を得ようという作戦だ。





「そのふざけた提案もお得意の占いかよ」

「これは雑誌です」




「・・・・・あっそう」





昨日たまたまコンビニで立ち読んだ雑誌に
書いてあったのだ。タクミくんならタッくん
律子ちゃんならリッちゃん、みたいな具合に。

これがまた意外に効果があるんだとか。





「さて、どうします？」

「いらねェ。じゃあな」
「待ってください！せっかく出会ったのに！」





腕を掴めば、豪快なため息をつかれてしまう。
「あのなぁ、」と一言。それには心なしか
呆れが滲んでいるような気がした。

いや、気のせいかもだけど






「ーーーお前、別に俺に惚れてるわけじゃ
ねーんだろ？・・だったら無理にそんなこと
する必要はねーんじゃねェか？」




そして、落とされたのはそんな質問だった。

・・あぁ、そりゃもちろん、占いの結果は
将来的に好きになる人を教えてくれただけで
今好きというわけではない。ーーぶっちゃけ、
当たってるかどうかも、まだ真実はわからない

でも、だからこそだ。






「・・・証明したいのです」

「証明？」


「はい！」





未熟な私に、占いの才能があるのかどうか。
これからもこの仕事を続けていていいのか。

きっとこのピンクの靄が映し出した占いが
本物であれば、私の実力を証明できるのでは
ないだろうか。・・いやはや、改めて考えると
かなり自己中心的極まりない。






「私、占い師を続けたいんです！」


「・・お前、」


「だから協力してくださいシルバータイム！」

「誰がシルバータイムだ！ニックネームっつー
よりコードネームだろうがそれ！」




そのあと、何とすぐさま本日二度目の
「却下」の一声が下されてしまったのであった

どうしたものか→←嫌な予感は止まらない

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