【銀魂】静かにしてくれませんか。

面倒ごと？ ページ8

ー沖田サイドー





「ーーチッ、仕損じたか」





土方さんの部屋に爆弾を仕掛けたものの、
何かを察したのか、無意識にその時間部屋を
留守にしていた様子。

相変わらず危機察知能力は獣並みである。



バズーカ片手にトドメをさしてやろうと
屯所をうろついていれば。





「ーーー総悟テメェ捜したぞ！何ださっきの爆発は！？まさか俺の部屋じゃねーよな！？」


「確かめにいったらどうです？」
「・・お前切腹な。今回は真面目に切腹な」




ドタドタとうるせェ足音を響かせながら、
俺のターゲットが駆けてきた。

まだ真昼前という時間帯。早くから元気なもんだ。歳を考えろと言いたい。


まあそんなことは置いとくとして、「で、何か用ですかィ」と先を促す。俺だって暇じゃない


土方さんは目頭を押さえ、顔を歪ませた。






「・・・お前のせいでちょっと面倒なことに
なってんだよ」


「ーーー俺のせいで？」




その人の呆れたような、諦めたような、
・・そんな表情にこちらも眉をしかめる。


先日の討ち入りの際に残党でも出したか。
それとも昨日対土方用に開発した調合毒が
見つかったか。

前科や未遂への心当たりが募り、最早想像もつかない。





「・・まあとにかく、ーーお前そのバズーカ持って客室に行け」

「は？」


「後はテメェで何とかしろ。俺ァ公務に戻る」





有無を言わさずといった感じである。

数日徹夜続きらしい土方さんは、ふらふらと
破壊された自室へと戻っていく。今日も例に漏れず自分を苛め抜く気だろう。悪趣味な野郎だ


ーーーっと、それより、







「・・・客室？」




客など珍しい。

姉上が亡くなって以来、
俺を訪ねてくる者なんざ、恨みつらみを
溜め込んだ残党ばかりだってのに。




面倒なことになったという土方さんの発言に
嫌な予感もよぎるが、卓上仕事よりマシかと
俺の足は軽い気持ちで客室へと向いたのだった

話が噛み合わない→←初っ端から最終段階

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す