【銀魂】静かにしてくれませんか。

ニヤリ ページ33

その日も例に漏れず、私は早朝から
叩き起こされることとなった。





もちろん、これについて無視を決め込むなど
言語道断。そんなのは敗北を認めるも同義。

諦めてなどやらない。羽織を肩にかけ、すでに
日常と化した真選組突撃を決行したのだった。








「ーーうるさいんですけど」

「おかしいねィ。
今日は爆音立てちゃいねーんだが」




私の声掛けによって姿を現した騒音の根源は
悪気なんて一ミリもないようで、大きな欠伸を
繰り返している。





「今日うるさかったのは、爆発音じゃなくて
人声の方。朝っぱらから何言い争ってんの」


「あぁ、土方さんがよく眠れるように、部屋にガスを仕込んどいたんでさァ。・・なのに
あの野郎キレやがって。人の親切をなんだと
思ってんだか」


「永眠させるつもりだったわけね」




つまるところ、やはり原因はこの男だということ。土方さんとやらも大変である。






「でもうるさいことには変わりないの。
あなただって、寝てるところを私の苦情のせいで叩き起こされるのは嫌でしょ？そろそろやめたらどう？せめて昼にするとか」

「昼は公務に忙しい」

「その割にはうちの店で遊んでない？」





ああ言えばこう言う。沖田さんに口で勝つのは
至難の技かもしれない。

これほどまでに手強い相手と対峙したのは
初めてだ。恐るべきエセ警察。





「ーーー私も、あなたの遊びに付き合って
安住を逃すのはもうたくさん。・・明日からは
破壊活動及び乱闘は禁止」



「そりゃ無理な話でさァ。やめろと言われちゃ
やりたくなる性分なんで」

「それをできなくしてやるって言ってんの」


「はあ？」





そう。ーーそれこそ、万事屋さんにお願いした
アポに関係している。

この組織のトップに会って、直接対決するのだ






「ーーあなたが余裕ヅラかましてられるのも
今日までだから」





何言ってんだとばかりにこちらに目をやるその男に、ーーニヤリ、一つ笑いを浮かべてやった

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