【銀魂】静かにしてくれませんか。

万事屋さん ページ30

「こんにちは。数日ぶりです」

「おう。もう来ねーかと思ってたぞ」





気だるげな口調。特徴的な銀髪。いかにも
やる気なさそうなその男は、万事屋銀ちゃんの
看板を引っさげ、歌舞伎町にいた。

明るいところで見ると、目が死んでいた。




「ーーお邪魔します」

「銀ちゃん！？その女誰アルカ！どこのパブから連れてきたネ！？」

「誰がパブ通いだ！！連れてくるならもっと
愛想のいいネーチャン連れて帰るわ！」

「ちょっと坂田さん？」

「神楽ちゃん失礼だよ！昨日言ってたでしょ。
今日はお客さんが来るって。銀さんも！
何言ってるんですか依頼主さんに」




子供が一人、二人、顔を出す。
何だ、この男も立派な子持ちってわけか。
ニートを極めてるんだとばかり。




「すみません、騒がしくて。どうぞおかけに
なってください。お茶淹れますね」

「・・ありがとうございます」





どうやらまともな子供らしい。ひとまず安心だ

ソファに腰を下ろした私の前に、坂田さんも
座り込む。「ーーんで、」と早速話を始めるらしいその人は口を開いた。





「依頼内容っての聞かせてくれます？この前
軽く聞いたとこによりゃ、警察がどうのって」

「ええ。そうなんです」





これまでの経緯、そして今、真選組という
警察組織により、私の安住が虐げられていること。それについて、現在戦っていることなどを
簡潔に説明する。

ーーどうしたことか、その度に坂田さんの顔が
不機嫌そうに歪んで行って。





「え、じゃあおたく、今真選組のご近所さん？
あのクソヤロー共の近くに越してきたの？
え、何なのバカなの？」

「突然の罵倒に驚きを隠せませんがそうです」




銀さん失礼ですよ、と、またしてもしっかりした方の子どもが眉を釣り上げる。




「お前、災難アルナ。あいつら、警察というよりほぼ犯罪者ヨ。税金泥棒という名の。ムサくてムカつくビチグソ野郎ネ」

「・・かなり恨みがあるようで」

「ちょっとしたことで、俺たちもそれなりに
腐りきった縁ができちまってよ。たまに顔合わせることがある」

「なるほど」




まさか、知り合いであったとは。
・・これは何かと面倒かもしれない。ーーいや
しかし、案外知り合いに言われた方が改心する
可能性が無きにしも非ず。





「特に、騒音の発生源というのが、
ーー沖田という隊士の存在でして」



「うえ、吐き気がしてきたアル。さっき食った
納豆が出そうヨ」

「あー、あいつね」

「沖田さん、ですか・・」

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