【銀魂】静かにしてくれませんか。

カタをつけよう ページ23

「ーー決まった職場ってここだったんですねィ」

「・・まあね」





オヤジさんは、私が挨拶を済ませたのを見届けて休憩に入った。・・入ったばかりのバイト一人に任せるのはどうかと思うが、どうやら元々
気まぐれな性格らしい。

沖田さん曰く、ここの料理はオヤジさんの気分と調整次第で毎度食べるたび味が違うんだとか



よって最悪なことに、ーー私はクレーム対象と
二人きり。客という立場を利用した嫌がらせだ

さすがに今は定員である以上、客にきつく当たることはできない。





「・・・破壊活動に勤しむのはやめた？」

「明日の朝になりゃわかりまさァ」
「やる気だなお前」



ここまでくると、この男は本当に警察として
仕事をしているのだろうかと不安になってくる

一応隊服を着ているところを見ると、今日は 出勤日らしいが。







「ねえ、ーー何で上司の命狙ってんの」




オヤジさんが作ったカレーに手をつけながら、
沖田さんは一瞬、固まるように手を止めて。

それからため息をついて、一口それを頬張った






「別に深い意味はありやせんよ。俺があの地位につきたいってだけで。あと単純に野郎が
気に食わねェ」

「ガキか」

「俺ァまだ18なんで」

「ふざけんな。ガキだと何でも許されるわけじゃないんだからねクソガキ」


「客にクソガキたァ、いい度胸でィ」




どこまでも生意気なクソガキだ。
全力で顔を嫌悪に歪めてやったが、そいつは
特に気にしていないようだった。

その代わりに、お冷を飲み干してニヤリと笑う






「ーーーまあこれからは日中関係なくあんたを
からかえる。機嫌がいいから許してやる」


「は？」


「また来らァ」





ここで、おととい来やがれと返してやればよかったものを、ーー私はまたしても固まっていた









「ーーッ、顔がいいって得だね全く」





純粋に楽しそうな笑みを浮かべたその青年に
不覚にも少し見惚れてしまったことは、ひとまずそんなつまらない理由でカタをつけよう。

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