【銀魂】静かにしてくれませんか。

はっきりきっぱり ページ17

「ーーとはいえ」






働かなければ、とソファの上、一人呟く。

真選組のあの青年との長期戦を決意した私であるが、大問題に金がない。そのうち低家賃すら
払えなくなるかもしれない。




「早いとこ見つけないと____ 」



早朝に起こされてイライラしていた私は、
そのあと眠れるはずもなく、コーヒーをすすり
気がついた時には夕方だった。

こんな調子では、まるでニートである。
・・いや、働くつもりはあるからフリーター




「とにかく、アルバイトだ」




元々、キャリアウーマンとして上京した私は、
悔しいことに、あいつの言う通りクビ通達を受けた。・・まさか新任早々そんなことになろうとは思いもせず。

それからは、文字通り路頭に迷ってしまった






「・・あのクソハゲ上司。女遊びについて
指摘しただけじゃないか」




放蕩の激しかった私の上司は、セクハラ、
夜遊びともに我慢の限界を超えていた。

遅刻は当たり前。仕事は部下に押し付ける。
何たる怠惰。それについて苦言を呈しただけだ


ついでに、「そのカツラ、頭に合ってないみたいなので買い換えた方がいいですよ」とアドバイスまでしてやったというのに。

まあ、どうにもクビになった原因は
そのアドバイスの方らしいが。




ああもう、思い出したら腹が立ってきた。




(ーーー最近、苦情言ってばっかだな私は)




物事をはっきりきっぱり言い切ることの何が
いけないというのだろうか。

日本人は、言葉を濁す癖がある。
嫌なモノは嫌、いいモノはいいというべきだ。






「・・あの悪魔青年に勝つにはどうするべきか」



地位も金も、私は彼に勝るものがない。
可能性があるのは口先と根性だけだ。









「ーーーいや、・・それより何より仕事だな」




結局、一番必要なのは、明日を生き抜くための
金銭なのだから。

刺激的で面白い→←長期戦覚悟

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