【銀魂】静かにしてくれませんか。

要注意人物 ページ15

早朝。・・私は跳ね起きた。








「ーーー・・野郎ども、黒服を漂白剤で
揉み洗ってやろうか」





眉を寄せ暖かな布団の中で暴言を一つ落とす。

上半身を起こして窓の外を覗きみると、
デジャヴな黒煙が朝空を汚していた。




昨日、管理人さんに相談をした結果としては
現状様子見ということになった。

その人曰く、これまでに真選組へ苦情を呈した
ことはあったらしいが、この様子だと、
効果はなかったようだ。


ーーーまあつまるところ、今のところ無対策ということ。・・こうなったら仕方ない。







「ーーー直接私が対決するしかない」




と、まあここまで説明する間に、私の準備は
整った。まだ早朝とあって肌寒い。

起きたばかりだが、どちらかといえば怒りで
最高に冴えている。




「よし」




一つ気合を入れて家を出た。






ーーーー
ーー



「ーーーたのもォォオ！！」




以前と同じく、道場破りテイストでいく。
・・しばらくして、姿を現したのは、
まだ見たことない黒服の男。






「えーっと、・・どちら様ですか？」

「葉山です。近隣住民です」


「葉山・・、ーーあぁ！」






君が昨日の会議で言ってた要注意人物！、と
納得したようなその人。この前出てきた黒服ペアルックや青年、ボスさんよりは礼儀正しそうだが、・・何やら聞き捨てならない言葉が
聞こえたような気がした。





「あー、さっきの騒音について苦情的な？」

「そうです。それについてです。私これでも
ブチ切れてます」


「す、すみません！・・多分、沖田隊長の
仕業だと思うんですが」





呼んできます、とのこと。
・・全く、若い青年が上司の命を狙って爆弾を
仕掛けるような物騒なところだというのに、
幹部である隊の長まで破壊活動とは。

ーーー確かに、警察であるにも関わらず世間で
恐れられる意味もわかる気がする。




走り去っていったその人を見送って少し。









．









「ーー何でィザキ、朝っぱらから」

「沖田隊長のせいですよ！？ちゃんと処理して
ください！！」




背中を押されるようにされながら出てきたもう一人の黒服は、心底だるそうな顔をこちらに向けて、「あ、」と声を上げた。

ついでにこちらも「あ」と声が出る。





「・・・・・あなた幹部なんですか」

「どーも、要注意人物サン」
「誰がですか」




.

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