【銀魂】静かにしてくれませんか。

真選組とは ページ14

さて、警察に対して宣戦布告まがいのことをのたまってしまった私は、ひとまずお世話になった不動産屋に顔を出した。

すぐに駆けつけてくれた管理人さんは、私の
話を受けて盛大にため息をついた。







「ーーーあの、ちゃんと説明しましたよね？
なぜここがこんな低家賃なのか」


「だって、訳ありの訳なんて幽霊の類だと
思うでしょう。聞くまでもないと思って」


「訳ありへの偏見甚だしいですね」




苦笑を漏らした管理人さんは、もう一度説明しますね、と再び口を開く。




「この家に人が住み着かないのは、あなたが
今困ってる通り、騒音が原因なんですよ」

「真選組とやらの連中ですか」

「ええ。・・まあ直接苦情を言いに行ったのは
あなたが初ですがね。随分と勇気がおありで」




そんな事実に目を丸くする。ーーすると何か、
あの家に住んでいた歴代の住人は、一つも抵抗することなく去って行ったというのか。

あのツッコミどころ満載の警察たちの好き勝手にされて、挙句自分から逃げたというのか。





「皆さんの方は随分と根性無しのようで」

「・・あぁ、葉山さんは越してきたばかりだからご存じないんですね」




管理人さんが言うに、ーーあの真選組というのは、特殊武装警察といって、戦闘を得意とする警察組織で、主に攘夷志士の取り締まり、テロなど、危険な仕事を担当しているらしい。




「なるほど。・・だから私は攘夷志士と間違えられたのか」


「あの人たちは、その、何て言いますか。
ーーー少々気性が荒くてですね」




言葉を選んでしゃべる管理人さんがもどかしい

人間、言いたいことははっきり言うべきだ。
まあそのせいでコミュ能力最底辺と罵られる私であるが、そんなことは気にするべからず。






「で、その乱暴で粗野なあの組織は、江戸で
恐れられており、皆さんは文句一つ言えないということですね」


「ま、まあ、そうなりますね」




なるほどなるほど。それで調子に乗った
真選組の連中は、騒音を立て続けていると。

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