爆心地 ページ7
ーーーその日、・・大きな爆音が、戦場をかけた。
「銀時!もうすぐ夕飯だぞ!どこ行くんだ」
「・・んだよヅラ、テメェはかーちゃんか」
「かーちゃんじゃない、ヅラだ。
あ、間違えた桂だ。」
すでに月がのぼり、真上から俺たちを照らす。
今日は、比較的静かな夜だった。
星も点々と光を発している。
そんな中、俺の足は不思議と西へ向いていた
「ーーー今日の昼間は、敵方も派手にやらかしたモンだな」
「あぁ、爆弾のことか。心配しなくとも、
あんなものよりもっとかっこよくて強いやつを
俺が作ってやる」
「プラモデルの話じゃねーんだぞ」
ヅラの腰に巻かれたエプロンに、戦場の緊張感を失いそうになる。小さくため息をついた。
見据える先には、今日爆音が響いた方角。
もちろん、確信はねェ。ーーだが、
(・・・素人が無駄死にする必要はねェ)
女と、桜の大木。
戦争とは無縁そうなそいつのツラが浮かぶ。
確か、爆心地は木があった辺りだったはず。
「ーーちょいと、散歩に出てくらァ」
「1人でか!?」
「近場だ。問題ねェ」
腰に差さった刀を確認し、ヅラに背を向ける。
そよぐ風はひんやりと冷たく、春だってのに
いまだ冬の余波が残っているらしい。
小さく身震いしながら、一歩踏み出した。
.
「寝る時間までには
戻ってくるのよー!!(桂裏声)」
「黙ってろ!!」
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シュシュ☆☆(プロフ) - ピピコさん» ありがとうございます!もったいないお言葉です!最後まで目を通してくださり、ありがとうございました! (2017年3月27日 18時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - とても綺麗なお話ですごく好きです!タイトルも素敵で全体的に私的ドストライクでした!これからも頑張ってください! (2017年3月26日 21時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!しっとりした恋が書きたくて衝動的に作った作品でした!最後まで読んでくださりありがとうございました! (2017年3月2日 0時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!儚い恋もいずれは、叶うんですね!こんな恋もいいなと思いました。次回作、頑張って下さい! (2017年3月1日 19時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミイナさん» いつも応援ありがとうございます!辰馬オチ、絶対いつかは書きたい作品です。完成度はわかりませんが、ネタを探してみます!気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2017年3月1日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月22日 0時