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仕損じた ページ39

「・・どうしたんですか銀さん。頬腫れてますけど」

「どうせセクハラまがいのことでもやらかしたネ。ほっとくヨロシ」


「神楽テメェ!俺がそんな不真面目な男に
見えますか!!」

「恥を知れ」
「神楽チャン!?」



帰宅した私たちを出迎えたのは、ソファに
腰掛けた二人。底辺を抉るような会話を
聞き流しながら、水を一杯飲み干した。





「・・喧嘩でもしてきたんですか?」


「いや、そこのヘビースモーカーにやられた」

「え、Aさん?」






その通り。
銀時の赤く腫れ上がった頬は、私が一発入れたせいである。あまりにも憎たらしい笑みを
浮かべてしつこく追求を続けるものだから。





「ついに身内にまで手を出したアルカケダモノ
しばらく私に近づかないで」

「テメェはその思考から離れろ!」





トッシーは、私の拳が炸裂したのを見届けて、
苦笑を漏らしつつ帰っていった。

言っておくが、あんなものでは私の気は済んでない。今すぐタバコを吸いたい気分だ。





「ったくよー、・・元、女武人様の拳だぜ。
下手すりゃ銀さんのビューティーフェイスが
再現不可になっちまう」



「・・・仕損じたか」


「あ、やべ、今猛烈に逃げたい」




今回の件は、私は悪くないだろう。
すべてこの男の勘違いから始まったものだし。
否定してるのに人の話聞かないし。こんな身勝手を許すべきか、ーー否!

挙句こいつに弱味を握られるなんて
あってはならない。






「Aさんが殴るなんて・・珍しいですね」

「はあ!?珍しい!?新八お前何言ってんの」





そろそろ、熱湯を浴びせてもいいかもしれない






「こいつの戦見てから言えっての。男なんざ
目じゃねーから。冷酷な表情で次々に人間を
肉塊に変えて、」「ーーー銀時、死ぬ?」


「包丁は人に向けるもんじゃねーぞォォオ!」


「・・昔の話はするなと言ってる」




あまり思い出したくない記憶である。
ーーまあ、銀時だってそれは同じだろうけど。




(・・でも時たま、こうして何でもないように
昔話をする)





とはいえ本当は、思い出したくないというか、
・・単に根掘り葉掘り聞かれるのが
嫌なだけだけれど。




人ってのは、他人の新しい情報を得ると
詳しく知ろうとする厄介な性質を持っている。

一服どころじゃない→←一致



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - rinさん» ありがとうございます!楽しんでいただける作品になっていたら光栄です!返信遅れてしまい申し訳ありません!これからも頑張ります! (2017年2月21日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - いつも楽しみに読まして頂いてます!これからも応援してます!頑張ってください! (2017年2月6日 0時) (レス) id: ca02d9a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 謎さん» ありがとうございます!あくまで、私の予想図、という形で描かせていただきます。少々お待ちいただければと思います! (2017年2月5日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
- いきなりリクエストすいまんせん(´Д`) (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
- 主人公のイメージ画像を書いてほしいです (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月27日 14時

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