何の試練だ ページ34
ー土方サイドー
(ーー何やってんだ、俺ァ、)
現在、ファミレス。正確には、厠。
席に戻れば待っているであろう女の顔を
思い浮かべ、ため息をつく。
コーヒーを飲み終え、厠へと席を立ったのだ。
解せないのは、・・なぜ俺があいつとこんな
ところで優雅にティータイムなんざとっているのかということである。まああいつに関しては
軽く食事タイムであるが。
「・・こちとら非番だってのに」
基本、大勢で騒ぐことを好まない俺の休日の
過ごし方はというと、あてもなく街を散策し、
夜にふらりと入った居酒屋で一人飲みだ。
ーーそれがどう転んだら、喫煙所での顔見知りとこの状況を分かつことになるのだ。
全くもって理解不能だ。
「・・あいつの腹減りに付き合う義理もねーし
何で一緒に店まで来ちまったんだか」
鏡に映る自分のツラが、疑問に歪んでいた。
ここてそれと睨み合えば何か答えが出てくるわけではないが、・・納得できないのだ。
喫煙者仲間として変な共感もっているのか、
それとも単にあいつが人を流す術を持っているのか、それは測りかねるが。
(ーーーま、来ちまったもんは仕方ねェ)
たまには何かに流されちまうのも悪くねーじゃ
ねーか。・・幸い、あの女といることは苦では
ない。マイペースさには呆れるが、あの口数の
少なさはなぜか心地いい。
小さく息を吐き出して、俺はそろそろ、
女が待ちぼうけを食っているであろう席に戻る
ことにしたのだった。
ーーーーー
ーー
「ーーーあの、バカ」
前言撤回。
・・やはり、20文字以上喋ると窒息死の危険が
あるあいつの口数の少なさは、問題だ。
さっきまで俺が腰かけていた椅子に座りこみ
女に話しかけている野郎数人と、それを無視して平然とカツ丼を食らうそいつの図に、今度は 呆れを含んだ息を吐き出した。
(・・・A、だっけか)
やれやれ、ーーー何の試練だ、こりゃ。
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シュシュ☆☆(プロフ) - rinさん» ありがとうございます！楽しんでいただける作品になっていたら光栄です！返信遅れてしまい申し訳ありません！これからも頑張ります！ (2017年2月21日 11時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - いつも楽しみに読まして頂いてます！これからも応援してます！頑張ってください！ (2017年2月6日 0時) (レス) id: ca02d9a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 謎さん» ありがとうございます！あくまで、私の予想図、という形で描かせていただきます。少々お待ちいただければと思います！ (2017年2月5日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
謎 - いきなりリクエストすいまんせん(´Д｀) (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
謎 - 主人公のイメージ画像を書いてほしいです (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
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作成日時：2017年1月27日 14時
