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凶ってか大凶 ページ21

ー土方サイドー




「ーーー銀時、本題に入って」




見知った女と、覚えておきたくもねェ男。
客として迎えられたらしいのはその2人だった





(・・・こいつ、まじで万事屋に住んでんのか)



相変わらず無言と薄いリアクションを貫く女とは対称的に、野郎の方は全く口数が減らず。

女の猫騙しによって一旦取り戻した静けさが
「んじゃ、言わせてもらうけどよ」という
腐れ天パによって再び裂かれてしまった。





「ーーーおたくらさ、か弱い少女の手柄を自分達のモンにするなんざ、恥ずかしくねーの?
あれ?警察だよねここ?おかしーな。俺なら
んなことしたら顔から火と水が同時に
出ちまうなこりゃ。自己発火自己消火だな」


「・・・何なんだテメェは」




つまるところ、先日の事件は
女の手柄ではないか、と。それが本題とは。

目の前に見える小憎たらしいツラに
苛立ちを募らせる。・・今日も順調に
イライラを生成してきやがる。






「まあそんなカリカリすんなって。俺ァ今日は
平和的に解決しにきたんだよ。とりあえず、

・・・金だな」
「どこが平和的だァァア!?」




平和的の手順を何もかもすっ飛ばして、最短で
欲望に手を染めやがった。





「いやいや、形に残るもんっつーと金だろ。
お前らも不祥事をバラされなくて済む。
俺の懐も潤う。いいことづくしじゃねーか」

「大前提に不祥事なんざねーよッ」




・・こりゃ、こいつと話していても埒があかねェ。このまま決着がつくとも思えねェ。

なぜかって、ーー俺は折れる気がないからだ。









「・・・・あのさ」




そんな時、落とされた小声。それが野郎の右隣から発せられたことはわかった。

果たしてこれが、凶か吉か









「ーーーお茶お代わり」
「大凶じゃねーかァァア!」


「・・は?」



だめだ。やっぱこいつも万事屋の端くれだった
この場に秩序を持たせようなんて考えはない。
凶を超えた。





「・・・お茶は」

「ねーよ!」


「そっか。ーーんじゃ、帰ろう銀時」



「帰ッ、・・はあああ!?おいおいA、
何言ってんのお前!まだ金もパフェも
もらってねーんだぞ!」

「オイ、覚えのねェ特典が追加されてんぞ」




万事屋の喚きも虚しく、マイペースを貫くその女。ーーどうやらAというらしい。

そいつは、懐から見慣れた箱を取り出し、
こちらを一瞥。







「ーーー帰る前に、吸っていい?」






・・・やはり、ふざけた女だと思った。

面倒臭い→←両手をセット



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - rinさん» ありがとうございます!楽しんでいただける作品になっていたら光栄です!返信遅れてしまい申し訳ありません!これからも頑張ります! (2017年2月21日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - いつも楽しみに読まして頂いてます!これからも応援してます!頑張ってください! (2017年2月6日 0時) (レス) id: ca02d9a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 謎さん» ありがとうございます!あくまで、私の予想図、という形で描かせていただきます。少々お待ちいただければと思います! (2017年2月5日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
- いきなりリクエストすいまんせん(´Д`) (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
- 主人公のイメージ画像を書いてほしいです (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月27日 14時

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