片足突っ込んでる ページ16
「ってーと何ですかィ。この女が1人で
野郎三人を落としたってことですかィ」
「そうなる」
どうやら部下であるらしい江戸っ子口調の青年が、彼と話をし始めた。ーーこれは完全に
(・・帰るタイミングを失った)
仕方なくタバコをふかし続けているわけだが、
そろそろ寒いし、帰りたいんだけれど。
ーーそんな中、青年君の興味がこちらに
シフトしたようで。
「いやー、驚いた。あんたが全部片付けちまったって？・・ここ最近、俺らもちと手間取ってた事件だったんでさァ。こんなんじゃ警察の
メンツも立たねーや」
「・・・帰っていい？」
「ありゃ、もう落ち着いたんで？」
「最初から慌ててない」
何だろう。ーーこの人、読めない。
タバコの彼も読めないけど、この青年は
それに加えて腹に一物抱えてそうな感じ。
私の質問に答えてくれそうにないな、と悟り
ため息混じりの煙を一つ吐き出した時
「ーーだめだ」
その青年に変わって
明確に答えを出したのは、いつもの彼だった。
「結果的にどうであれ、襲われかけた女を
1人で帰すわけにゃいかねェ」
送るから待ってろ、とのこと。
・・何たる不運。まさか家までついてくるつもりかこの男は。万事屋はべつに犯罪組織では
ないにせよ、問題は住人だ。
万年金欠の胡散臭い元攘夷志士に、
不法入国の小娘。私だってただの一般市民と
いうわけではないし。
ーーーつまり、全員何らかの形で犯罪に片足
突っ込んでるわけだ。警察にばれて得すること
なんて一つもない。
「・・いや、いい」
「ーーー帰ろうとするな、いいわけねーだろ」
あっさり腕が捕まった。短くなったタバコが ぽろりと唇の隙間から転がり落ちる。
これでもかというほど眉をひそめ、迷惑アピールを続ければ、彼は大きなため息をついて。
「・・・わかった。ーー知り合いの好で送る。
俺が警察ってのは無しで、だ」
その代わり歩きだぞ、とか何とか。
(ーーーこの男、)
私が"警察"に対して危機感を抱いていることを
読み取ったのか。
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シュシュ☆☆(プロフ) - rinさん» ありがとうございます！楽しんでいただける作品になっていたら光栄です！返信遅れてしまい申し訳ありません！これからも頑張ります！ (2017年2月21日 11時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - いつも楽しみに読まして頂いてます！これからも応援してます！頑張ってください！ (2017年2月6日 0時) (レス) id: ca02d9a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 謎さん» ありがとうございます！あくまで、私の予想図、という形で描かせていただきます。少々お待ちいただければと思います！ (2017年2月5日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
謎 - いきなりリクエストすいまんせん(´Д｀) (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
謎 - 主人公のイメージ画像を書いてほしいです (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
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作成日時：2017年1月27日 14時
