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忠告 ページ12

町並みはすっかり夜モード。
歌舞伎町の本質というのは、夜から明け方に
かけてなのだから当たり前ではあるが。



ーーーその中を、やはりタバコをふかしながら
進む私。多く見えるのは男女のペア。
お盛んだな全く。

ほどほどにしとけよ明日仕事でしょ、と
内心忠告しながら、私はいつもの喫煙所へ
足を運んでいた。






(ーーー忠告、か)



そういえば、彼に忠告されたことがあった。
夜にここら辺をうろつくのはやめろと。

あれが何日前だったか。今の今まですっかり
忘れていた。結局こうして来てしまっているし





(・・ま、いっか)




喫煙所に来る頃には、辺りに人影はなく。
ーーまあこんな辺境の地だからこそ、タバコなど吸える場所が確保できたのかもしれない。

パイプ椅子に腰掛けて、まず一服。



冷える夜は、吐息だか紫煙だかわからなくなる

ただ、棒から一筋のぼる白をぼーっと
追いかけていれば。









「ーーーよお、ねえちゃん。1人でタバコか」




突如開いた扉から、見知らぬ男が2、3人。
何とも悪そうな顔をしているが、あの警察の例もあるし、人を見た目で判断するのはよそう。





「・・・・・そうね」




待てよ。「1人でタバコか?」という質問は
いささか解せない。見りゃわかるだろって
話であるし。知らぬ間に眉を寄せて、その問いの意図と、素直に答えた自分に後悔していれば


「そうか、1人か」「そりゃあいいや」
「久々の上玉だ」ーー等々。もう見た目云々と
いうより、・・そういう輩で間違いないんじゃ
ないだろうか。舌なめずりなんかしちゃって
ほぼ確実に本職の人ではないか。







(・・・ゆっくり一服したいだけなのに)






ふぅ、と。ーーおそらく今日は最後になるだろうその紫煙を、名残惜しく吐き出して。

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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - rinさん» ありがとうございます!楽しんでいただける作品になっていたら光栄です!返信遅れてしまい申し訳ありません!これからも頑張ります! (2017年2月21日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - いつも楽しみに読まして頂いてます!これからも応援してます!頑張ってください! (2017年2月6日 0時) (レス) id: ca02d9a1b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 謎さん» ありがとうございます!あくまで、私の予想図、という形で描かせていただきます。少々お待ちいただければと思います! (2017年2月5日 10時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
- いきなりリクエストすいまんせん(´Д`) (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)
- 主人公のイメージ画像を書いてほしいです (2017年2月5日 0時) (レス) id: 7fba721a26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月27日 14時

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