デジャヴ ページ34
「ーーー・・何せ、俺がいるからねィ」
いやまあ、確かにこいつは強いらしいし、
実力派の攘夷グループも、総悟の名を聞けば
怯むのだという。
ーーだがそれにしても、何という自信だろうか
・・いや、否か。
(これはもしや、ーー私を安心させるためか)
待て待て。・・・それこそ否ではないか。
そんなことができる男ならば、私はきっと
こうして全てを打ち明けちゃいないだろう。
ーーけど、不覚にもその笑みに見とれてしまったことと、安心感を抱いたことは、・・ここだけの秘密ということにしておこう。
「・・・総悟」
「あ？」
「ーーーいちおう、・・ありがとう」
礼を述べれば、それにはすかさず、
気持ち悪ィ、と、今度こそ悪態が飛んできた。
「そっちが勝手にベラベラ喋り始めたんだろうが。礼なんざ述べる要素が見つからねェ」
「素直に受け取れないのか腐れ外道が」
「お前がもうちと上品な言葉遣いができるようになったら考えてやらァ」
「ふざけんな十分上品だろーが！」
「どこがだ雌ブタ」
自分でも、何にありがとうを言ったのかわからない。話を聞いてくれたことに関してなのか、私の性分について肯定してくれたことなのか、
ーーそれとも、安心させてくれたことなのか
(ほんっと、・・不思議な奴)
つかめない、読めない。ーーでもどこかそれが
心地よかったりするのだ。わけがわからん。
・・あぁ、そうだ。総悟といえば
「ーーねえ、あの羽織さ、もうちょっと
預かってていい？」
「・・・えぇ」
「ドン引くな！変な意味じゃない！」
その羽織は、相も変わらず澄まし顔で
ハンガーにひっかかっていて。本人と見比べてみれば、やはりどこか同じ雰囲気で。
どうしよう笑いそうだ。
「無事討ち入りが終わったら、返すから」
「・・つまり、願掛けみてーなもんか。まさか
テメェがンな不確かなもんに頼るたァねィ」
「ほっといて！」
こちとら、必死なのだ。
これまたここだけの話だが、・・私が真選組に
異動させられたのは、その一件のせいでもある
真選組ならば、警察庁の臨時軍団より
実戦経験が豊富だ。そこで何か学べと、
松平公は暗にそう言ってるのではないかと思う
「ところでA」
「何」
「ーー時間、見た方がいいぜ」
「・・・・・・あ」
カチリ。秒針が動き、ーーたった今、
私の就寝時間を過ぎたのだった。
「・・・何これデジャヴゥゥゥウ！」
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シュシュ☆☆(プロフ) - 沖田 星蘭さん» ありがとうございます…！自己満足のような作品で申し訳ないですが…いっしょに楽しんでいただけると嬉しいです！ (2017年1月4日 17時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
沖田 星蘭(プロフ) - 遅くなりましたがあけましておめでとうございます！！今年もシュシュ様の作品楽しみに１日を頑張りたいです笑 今回もめっちゃ面白そうだし、沖田オチなのでめっちゃ嬉しすぎてテンションマックスです！！笑 これからもずっと応援してます！！(｀∇´)ノ (2017年1月4日 10時) (レス) id: 88b850887c (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» あああありがとうございます！！ご期待に応えられるようにがんばります！私も沖田さん大好きなので妄想全開でがんばります！どうぞ気長に付き合いいただけると嬉しいです (2017年1月3日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 手刀さん» 過去作品まで読んでくださり、本当にありがとうございます！嬉しいです！私の作品はいつも自己満足なんですが、皆様に楽しんでいただけると幸いです！がんばります！ (2017年1月3日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！私は15分前には準備しちゃうタイプなので夢主ちゃんと通じるところがあるかもしれません！あ、切腹はさせません！最後まで楽しんでいただければと思います！ (2017年1月3日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月2日 0時
