絶好の場 ページ15
「ーー随分楽しそうにお喋りしてたじゃねーですか、土方の野郎と」
「総悟クン遅刻しといて何怪しげに笑ってるのかな?そういうんじゃないからね絶対」
私がここにきた初日から、定期的に遅れてくる
総悟クンが反省の色を見せたことは一度もない
もちろん私だって寝坊とか寝坊とか寝坊で
遅れてくる時もあるけど、反省してるつもり
・・つもりだから悪気なんてないけども。
「いやー、いい雰囲気だなと思ったもんで。
どうです?さっさとあいつ嫁にもらってくれやせんかねィ」
「いや性別考えて。あんたは嫌な継母か」
「ちと小うるさくて血の気は多いが、
おとなしくて無口ないい子ですぜ」
「待て、矛盾が生じてる。後半嘘でしょ絶対」
遅刻してしたとは思えないほどに悠々と
靴箱にシューズをしまう総悟クン。
あからさまに土方クン押し付けようとすんな。
筋肉以外お呼びじゃないわ。
「・・ま、俺が言いてェのは、
ーーー順調で何よりです、ってことでさァ」
「順調?」
「Aコーチと土方さんの仲」
「・・いや何も順調じゃないよ。後退の一歩を
辿りたいくらいだよ」
ぶんぶんと手をつけて否定する。
そりゃ土方クンはイケメンだけど私は顔だけ見てるわけじゃないし。あ、そりゃ筋肉は見るよ。あの子のはドンピシャだよ?でもでも
そんな対象に見るのは不可能っていうか。
「照れなくていいですって。・・あっちも
あんたのこと認めてきたみたいですし」
「まったく意地悪いな君は。私がそんな面倒な
感情かかえるわけがないでしょ」
「・・さあ?どうでしょうねィ」
どこまでもこちらの言い分を無視する総悟クン
その誤解を生じたままに、更衣室へと
消えていった。
「もう、」
扉の閉まった更衣室へと目線を向けて数秒。
(・・ん?)
ーーーと、その途端。・・総悟クンへの怒りやら何やらは全て吹っ飛んで行ったのだった。
「いいこと思いついた・・」
私の眼福を満たす絶好の場が、こんなに近くにあろうとは!何ゆえ気づかなんだか!!
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シュシュ☆☆(プロフ) - あいみさん» 遅くなりました!ありがとうございます!楽しんでいただけていれば光栄です! (2016年12月20日 7時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ - 完結お疲れ様です (2016年12月2日 6時) (レス) id: 65b8b3fd58 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!!土方さん、安定のカッコよさ!!続編も楽しみにしてます!!応援してますぜ!!! (2016年11月21日 23時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - そして、剣道経験者の方もかなりいらっしゃるようで…もし「こんなこと剣道部ではしない」「こんなのありえない」等々ございましたら、ご指摘いただけると幸いでございます!宜しくお願い致します! (2016年11月19日 18時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 皆様、多くのコメント本当にありがとうございます!最近多忙でして、このようにまとめての返信になってしまい申し訳ございません!コメントには全て目を通させていただいております!ありがとうございます! (2016年11月19日 18時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年11月7日 20時