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犯罪集団 ページ10

「なるほど、ね」



まさにむごたらしいという言葉が
ぴったりである。転がるご遺体様をみて、
思わず口に手を当てた。






「ね、姐さん、・・吐いてきていいっすか」

「なっさけないね!あんた男でしょうが!」

「さ、さすがです兄貴!」
「おいふざけんな性別どうした」





こういう現場に、私たちが出動することは
久々で、遺体との対面に慣れてない新米が
いても仕方がない、と納得する。

顔を青くした部下を見送り、私はまず、
現場に手を合わせた。





(さて、・・どうするべきか)





まずは情報集めから始めなくちゃならない。
ご遺体の様子や死亡推定時刻の確定やら
やらなければならないことは多数にわたる。


だけどまあ、真選組に勝るた・・、ごほん。
・・いや、被害者のために早期解決に
努めなければ。






「姐さん!真選組到着しました!」
「オーノー!」




勢いよく部下を振り返れば小さな悲鳴が上がったので、私はそれなりの顔をしていたのだろう




「なんであいつらが!」

「い、いや。凶悪犯の場合は、奉行所と真選組
連携で解決に当たるって決まりでしょ」

「凶悪犯?え?どの辺が?この事件の犯人
多分ガキだよガキ。何本気出してんのやだな」

「んなわけないでしょ!大丈夫ですか姐さん」




不覚。・・そんな決まりがあったのを
すっかり忘れていた。

あぁもう。いつになったら奴らに勝てる
チャンスがやってくるんだ。









「ーーー被害者ってのは、そこか」


と、そこで聞こえた偉そうな声に
反射的に脳みそが怒りを発令する。

現場を白い紫煙が包みこみ、タバコの香りを
漂わせながら、・・・黒服の男たちが数人、
私の目の前に姿を表した。







「・・あんたが奉行の方の責任者か」

「凶悪犯」
「誰が凶悪犯だ!?」




隊服にうまく溶け込む黒髪と、開けた瞳孔。
口からふかす紫煙によって、てっきり悪者だと
思い込んでしまった。つい本音が。てかこの人も第一印象ヤバイ。犯罪集団かこいつら!


そんな心中は隠し無理やり口元を引きあげる






「お疲れ様です。・・真選組の方ですか」

「あぁ。事件の引き継ぎにきた」
「あーハイハイ。そうですかァァァ・・」




ねぎらいの一つもナシかいィィイィ!
偉そうだ!偉そう極まりねェこの男!

容姿の整ってるあたり、沖田に劣らずむかつく
絶対三下だ。絶対そうだ。そうであってくれ








「ーーーやれやれ、んな上から目線じゃ、
相手さんに失礼ですぜ」

世も末→←やばかった



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年10月1日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
雫井(プロフ) - シュシュ☆☆さん» こちらこそありがとうございました!凄いわかりやすくて、とても参考になりました!!更新頑張って下さい!応援してます!! (2016年9月30日 14時) (レス) id: 5cdce68500 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» いろいろ聞いていただけて嬉しいです!また何かあればご所望ください! (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» 1話分は…そうですね。早い時は15分くらいですけど、じっくり考えなきゃならない細かい話や、シリアスな話には20分〜30分使うときもあります! (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» メモ帳…も使わないです!行き当たりばったりなところがあるので、途中で変な設定加えて矛盾しちゃったり、ラストが最初考えてたのとは違うものになったり…何てよくあります。笑 (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月23日 16時

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