【銀魂】ポリス×ポリス

黒い塊 ページ7

「・・・は？」



私の宣言に対して、これでもかというほどに
怪訝そうに顔を歪めるそいつ、ーー沖田。


心底不本意だというように、口を開く






「何で初対面であるあんたが、
すでに俺への不満を爆発させてるんでィ」

「こちとら間接的に多大な被害を
被ってんだよ破壊王子コノヤロー！！」


「そりゃあ予想外」
「斬り殺してもいい！？」





本当、どうしてくれよう。

そりゃ私だって女だ。・・この甘いルックスの
問題児青年に、すこーしだけ期待してたわけだ

もしかしたら新聞が大袈裟なだけで、本当は
見た目を裏切らない爽やかボーイだったりして
・・みたいな！



ーーーなのに。









(・・・・・何だこれ！悪化した！)




想像を絶する最悪さだった。

新聞紙の中で見て苛立ちを募らせる時と
同じ感覚。イライラ。





「ンなすぐに斬るって・・、これだから最近の
警察は物騒だって言われるんですぜ」

「9割がたは己のせいだろ！」




誰のせいで警察の印象が悪いと思ってるんだ。

言っとくけど、私たちの方はちゃんと堅実に
ポリスの仕事に精を出してる。






「あんたのせいでね！私の仕事が増えんだよ！
わかるかこの煩いを！！何で奉行所が土建屋
みたいな作業の一端を担わにゃならない！？」


「ならもういっそ転職とかどうです？」
「根っこを覆そうとするな」




警察という職があるからこそ、今の私の仕事に
疑問を抱いてるわけだもの。土建屋じゃ
ないもの。設備とか内装の相談に立ち会う
なんて聞いてないもの。






「私は単純に破壊行為をやめろっつってんの！
わかる！？バズーカを捨てろ！剣を取れ！」


「・・うるせーな」
「誰がうるさいって！？」




私は至極正論を述べている。
何一つ、まんじりたりとも間違っちゃいない


ーーだが、どうにも納得がいかないらしい
その男はというと。






「俺たちだって遊んでるわけじゃねェ。
クソ上司抹殺のために試行錯誤を繰り返したり
いかにバレずしてうまくサボるか考えたり」

「ちょ、この人犯罪前科しかないんだけど」






遊ぶっていうか犯罪じゃん！

何だこいつ。ほんと全く善人像が見えない。
黒い塊にしか見えなくなってきた。美男子を
かぶった黒い塊だこれは！

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