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割り込んで ページ44

ー沖田サイドー




(ーーー何が、タイミングが合えば、だ)




そんな言葉を吐いたくせに、・・がっつり
最優先してるのはこの女で。



まあこの建物に突入し、部屋に斬りこむという
単純作戦を決行したため、タイミングが合った
といえばそうだが、



ーー座敷に突入して真っ先に、俺が探していた
姿が矢竹平一郎のものでなかった辺りからみて
ごまかせない事実である。








「お、きた、?」




いつもハツラツとしてうるせーくせに、
今日はやけに素っ頓狂な、呆然としている
ようなAの声が、俺の名を呼んだ。




どうやら山崎の目撃通り、単身で乗り込んだ
バカ正義のバカ。・・つまりバカは、
至るところを血に染めて、地面に座り込んで
いたのだ。








「・・総悟!一人も殺すなよ!」

「心配しねーでもあんた以外殺す気は
ありやせんよ」

「テメェ上等だコルァア!
後ろに気ィつけろよ殺してやるからな!」

「土方さん後ろ」
「ーーーどうわっ!?」



よくもまあお喋りの余裕があるなあの人も、と
自分のことは棚に上げた感想を抱きつつ。







「おいA。テメェもうちと下がりやがれ
邪魔でィ」

「あ、・・う、ん」




顔を伏せて、やっとこさ頷いたらしきそいつ。
もう一歩二歩と後ろへ動いた。







(ーーーま、無事って分類でいいのかねィ)



間一髪ってとこだったが。









ーーーー



元々、俺と土方さんで乗り込んだ今回の粛清は
どうやら無事終了の運びとなり。
仕事の度に慣れていく血生臭さを鼻に感じつつ
頬の血を拭う。

そんな俺の横目を、タバコを吸い終えたらしい
土方さんが通り過ぎて。







「ーーーおい、腰でも抜けたか」

「い、や、・・別に」



そんな二言を、いまだ座り込んだAと
紡いでいた。





「・・治療してやるから、うちの救護班のとこ
に行ってこい。そのまんま帰ったんじゃ
奉行所内で大ごとにされるぞ」

「ほっといてください。大丈夫です」


「・・人の親切を無下にするつもりか」
「恩着せがましい人ですね」




ーーピキリ。そこで土方さんの血管が音を
立てた気がした。






「ッ、大体テメェが単身で乗り込むなんつー無茶かつバカなことすっから、こっちの手間が増えたんだよ!それはチャラにしてやるっつってんだ!大人しく言うこと聞け!!」

「頼んでないです」

「こんのクソアマ・・、」
「ーーー土方さん。ここは任せて下せェ」




救護箱を手に、
そのやりとりに割り込んで。

バカ→←法則がきかない



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年10月1日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
雫井(プロフ) - シュシュ☆☆さん» こちらこそありがとうございました!凄いわかりやすくて、とても参考になりました!!更新頑張って下さい!応援してます!! (2016年9月30日 14時) (レス) id: 5cdce68500 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» いろいろ聞いていただけて嬉しいです!また何かあればご所望ください! (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» 1話分は…そうですね。早い時は15分くらいですけど、じっくり考えなきゃならない細かい話や、シリアスな話には20分〜30分使うときもあります! (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 雫井さん» メモ帳…も使わないです!行き当たりばったりなところがあるので、途中で変な設定加えて矛盾しちゃったり、ラストが最初考えてたのとは違うものになったり…何てよくあります。笑 (2016年9月30日 8時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月23日 16時

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