【銀魂】ポリス×ポリス

面倒くさそうな ページ35

そして宣言通り、ーー翌日午後三時

あいつの顔を見ることとなった。








「ーーちゃんと覚えてやしたね」

「忘れるか！あんな恐喝じみた電話！」



口調が恐喝ではなかったにせよ、もう内容が
恐喝である。しかも深夜だぞあの時間。





「・・てか突然すぎだから。仕事のことなら
もう少し早く連絡くれないと。今日私が
いなかったらどうするつもりだったんですか」


「言い方がババ臭ェな」
「黙れ！私がババアならおのれはジジイだ！」




とまあ、お決まりの攻防を多少繰り広げた
ところで、ため息をつく。

私には、ここで遊んでいる暇はない。







「で、私は暇な沖田君と違って仕事があるんで
さっさと用件終わらせてもらえる？」

「そりゃ心外でィ。俺だってここに仕事しに
きてんだから」



「んで、コレなんですけど、」と渡されたのは
一枚の紙切れ。

・・どうやらそれには、私にも見覚えがあった






「お尋ね者リスト・・これがどうしたの？」

「土方コノヤローに、その更新を押し付けられちまってねィ」

「更新？」

「ハブられ者の俺たちのとこにゃ、ちゃんと
最新情報が行き届いてねーみたいなんでィ」






淡々と紡ぐ沖田。・・ハブられ者？







「つまり、ここに記されてる情報が古いものか
どうか確認したいってこと？」

「おーさすがA。話が早ェ」

「ッ、・・・べ、別に？」





ふいと目をそらす。突然飛び出したのは
少し前の雨の日に決めた私の呼び名で。


ーーーてか、何さっきの！不意打ち！？







「・・・ッ、あぁもう！とにかく！
わかったよ！調べればいいんでしょ！？」


「そういうことだ。せいぜい働け公務員」
「一体どのポジションで言ってんだ公務員」






お前も公務員！と声を荒げ、そして肩を落とす

割と面倒なこと引き受けた。






「ーーんじゃあ俺ァそこらの甘味屋で休憩
してくるんで、」

「いや待てい！」



当たり前のように去ろうとしたそいつの肩を
つかみ引き止める。冗談じゃない！丸投げ！？






「これは引き受けてあげる。手伝ってもあげる
書庫も開けたげる。・・ただし、


ーーー・・お前もやるんだよ沖田クン？」





そしてニコリ。

私の笑みに、沖田は心底面倒臭そうな表情で
その端正な顔を歪めた。

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