【銀魂】ポリス×ポリス

性別どこいった ページ3

(真選組の何が嫌いって____)





一つに、あの組織は積み上げてる武勲以上に
迷惑行為が甚だしいということ。

あの後始末を依頼して手配するのは奉行所の
担当である。・・金は真選組持ちだとはいえ、
こちらの仕事を増やされちゃたまらないという
話なのだ。






そしてまた一つには、








(・・ド派手。うん、これだ)




武装警察ということで、もちろん刀や武器を
使うのである。おまけにあの黒光る隊服。

目立つなという方が無理だが、
ーーそれにしても、行動が多少パワフルすぎる
否。・・かなり結構最大級にパワフルすぎる


警察といえば真選組。
正義の味方。江戸の守護神、等々。

スポットライトは、奴らに当たる。





(何だよちくしょー・・)




奉行所が下の些細な犯罪取り締まってやってる
からあいつらがのびのびと攘夷を追いかけられるってもんじゃないか。

なのにブイブイやりすぎじゃない？まるで世間
からは私たちが消えたみたいな現象起きてる
からね。月食みたいなの起きてるからね


あぁあぁ！！ーークソゥ！








「ーーーちょ、姐さん！拍子木の真っ二つに
なってますよ！」

「・・あ、やば」




恨みがあるわけでもないが、考えただけで
怒りを誘われる。つい力が入ってしまった

見事に使えない姿と化した拍子木に、
まいったなと頭をかいた私を見ると
部下は呆れたように溜息を吐き出して。






「もー、馬鹿ヂカラなんですから
気をつけてくださいよ。これで何回目ですか」

「女に馬鹿ヂカラいうな」

「姐さんは女じゃないです。姐さんです」
「意味わかんねーよ」





確実にわかることは、女ではないと
言われているということである。・・殴りたい

性別という概念どこいった








(ーーまあ何はともあれ、)




どれだけ文句が溜まっていようと、どれだけむかついていようと

それを面と向かって真選組に突きつける機会も
権限も私にはない。




私たちはおとなしく、小さな事件ゼロを目指し
火の用心を訴える他はないのである。

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