【銀魂】ポリス×ポリス

火の用心 ページ1

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"火の用心"

"マッチ一本、火事の元"






カンカンッ。・・ーー鳴り響くは、拍子木の音
夜中の街にこだまする。


その音に紛れさせつつ、私のため息がひとつ。
澄み切った夜空に吐き出され、そして消える。








(・・このご時世、用心すべきは火事だけじゃ
ないでしょーに)




部署で定められた暑苦しい羽織を着込み、
声を張り上げ道を行く。

いくら心で文句を唱えようと、

ーーー・・これが、奉行所勤めのお役人の仕事
なのである。









「ーーーそういや、また真選組が武勲あげた
らしいじゃねーか」

「あぁ、聞いたよ。・・ちょっと前まではチンピラ警察なんて物騒な呼ばれ方してたってのに、今じゃ江戸の守護神なんて言われるほどだしな」




コソリコソリ。後ろで部下の会話が聞こえて。





「そこ、夜間巡回中に気を散らさない」

「「は、はい！すみません！姐さん！」」
「誰が姐さんだ」





注意を飛ばし、・・いつも通り、私としては
不本意極まりないそのニックネームを浴びて









(ーーー真選組、ねェ)








最近よく耳にするその名に、
内心舌打ちをかます。



広く見れば、奉行所も真選組も、
同じ警察組織である。江戸の平和を守る
仲間というやつである。・・が、



残念ながら、ーー私はこの集団が好きじゃない

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